ロッド・レーバーがごたごた続きのオージーたちにアドバイス [オーストラリアン・オープン]

 テニスの偉人ロッド・レーバー(オーストラリア)は、オーストラリアの若い世代にちょっとしたアドバイスがあるようだ――(余計なことに気を散らさず、)肝心な仕事を続けろ。

 オーストラリアの男子テニス界の苦い摩擦は、オーストラリアン・オープンの期間中、バーナード・トミック(オーストラリア)とデビスカップ監督レイトン・ヒューイット(オーストラリア)が中傷を交し合ったときに明るみに出た。

 ニック・キリオス(オーストラリア)もまた、ほかの2人のオーストラリア選手がプレーしているときに、ヒューイットがアレックス・デミノー(オーストラリア)の試合(ばかり)を見ているという非難がましい言葉をつぶやいていた。

「私にとっては、テニスはそんなものよりも大きい」とレーバーはコメントした。彼の偉業に敬意を表し、メルボルンパークのセンターコートには、彼の名が付けられている(ロッド・レーバー・アリーナ)。

「常に、テニスの世界に不満を持っている何人かの人々がいる。しかし競技で競うことを考えなければならないのだと思う」

「私は多くの場合、悪い敗戦が、口から出てくることのいくつかを持ち出してきているのだと思っている」

 揃ってかつてのウインブルドン・ベスト8進出者であるキリオスとトミックは、オーストラリアン・オープンの1回戦で敗退した。ティーンエイジャーのデミノー(19歳)とアレクセイ・ポプリン(17歳)は、3回戦に進出していた。

 80歳のレーバーは、彼の2度目のグランドスラムのゴールデン・アニバーサリー、50周年記念祝典のためにメルボルンに来ていた。彼は、同一年に4つのグランドスラム大会のすべてで優勝する『真のグランドスラム』を1962年と1969年にやってのけており、2度達成した唯一のプレーヤーだ。

 実力をフルに発揮しきれていない才能ある選手たちへの、彼のメッセージは?

「これらほかの選手たちの何人かは、頑張り続けているのか、自分たち自身のテニスに不満を持っているのかはわからない」と彼は言った。

「プレーし、懸命に戦い、負けたなら握手をして、『でも次は負けないぞ』と言う。そういう態度が健康的だと私は思うよ」(C)AP(テニスマガジン)

※写真はロッド・レーバー(オーストラリア)、同一年に4つのグランドスラムで優勝する「年間グランドスラム」を1962年と1969年の2度達成
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 14: Rod Laver shows appreication to the crowd during the 50th anniversary celebration for Australian Open and Rod Laver's second Grand Slam during day one of the 2019 Australian Open at Melbourne Park on January 14, 2019 in Melbourne, Australia. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

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