「レニーがあそこにいてくれてうれしかった」とフェデラー [オーストラリアン・オープン]

 今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月14~27日/ハードコート)の大会5日目に行われた男子シングルス3回戦で、第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)が21歳のテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-2 7-5 6-2で下し、ベスト16に進出した。

 その試合の第1セットの間に、お茶目な瞬間があった。

 カメラが、フェデラーの家族やチームが陣取るボックス席に向けられたとき、彼の双子の息子のひとりがコーチのイバン・ルビチッチ(クロアチア)の膨らませた頬を指で突っついている映像が映し出されたのだ。

 それが双子のどちらなのかは、誰にもわからなかった。レニーかレオか? あとでわかったことだが、フェデラーは息子がそこに来るということを知らなかった。

「彼がスタジアムに来るってことを知りさえしていなかったんだ」とフェデラーは試合後のジム・クーリエ(アメリカ)とのオンコートインタビューで明かした。

「だから(ボックス席のほうを)ちらっと見て、彼がそこに座っているのを見たとき、“僕のための特別なゲストがいる!”という感じだった」

 フェデラーは、ずっと昔には両親の前でプレーし、それから友人、有名な人々の前で試合をした。そして今、いろいろな変化を経てひと回りし、元に戻ったのだと言った。

 彼は、ルビチッチが気を散らす可能性のあった出来事にうまく対処してくれたことに感謝を示した。

「コーチは、すごく真剣なんだ」とフェデラーは笑いながら言った。「あれはいいね」。

「最後には、基本に戻るんだよ、家族の前でプレーするという基本にね。だからこそ、僕はレニーがあそこにいてくれてうれしかった」(C)AP(テニスマガジン)

※写真は3回戦終了後にコート上でジム・クーリエ(アメリカ/左)のインタビューを受けるロジャー・フェデラー(スイス/右)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 18: Roger Federer of Switzerland is interviewed by Jim Courier after his third round match against Taylor Fritz of the United States during day five of the 2019 Australian Open at Melbourne Park on January 18, 2019 in Melbourne, Australia. (Photo by Scott Barbour/Getty Images)

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