世界1位ハレプがまたも辛勝、次はビーナス [オーストラリアン・オープン]

「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月14~27日/ハードコート)の大会4日目、女子シングルス2回戦。

 世界1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)をぎりぎりまで追い詰め、彼女は自分のベストを呼び起こした。

 オーストラリアン・オープンの女子のトップシードはこの2回戦で、20歳のソフィア・ケニン(アメリカ)から何とかぎりぎりで対処し得るすべての攻撃を受けたが、最終的に最後の4ゲームを取って2時間半を要した6-3 6-7(5) 6-4の勝利を手に、抜け出ることに成功した。

「この今夜の試合にどうやって勝てたのか、自分でもよくわからないわ」とフレンチ・オープン・チャンピオンのハレプはコメントした。

「コート上で起きたことを説明するのは、本当に難しい」

 1年前のメルボルンパークで、ハレプは2つの試合で敗退まであと1ポイントというところまで追い詰められた。しかし彼女はそのつど巻き返し、結局決勝にまで勝ち進んだのだった。

 今年の1回戦で、ハレプは第1セットを落とし、第2セットでも先にブレークされたが、やはりそこから形勢を逆転させて勝利をつかんだ。そして今回、ハードヒットのケニンに対してハレプは第3セットで2-4の劣勢に立たされていたが、以降1ゲームも与えずに勝ちをもぎ取った。

 そしてそれは、彼女が第2セットで「ちょっとケガをした」と表現したものを被ったにもかかわらず、だったのだ。それは、彼女がいつもの活力で走れていなかったことからみても、明らかに見えた。

「次のラウンドではもっとよいプレーができるよう願うわ」とハレプは言った。彼女はオーストラリアン・オープンの成績次第で、世界1位の座を失う可能性がある。

 3回戦のカードは、かなり興味深いものだ。というのもハレプの次の相手は、7度グランドスラム大会を制した元世界ナンバーワンのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)なのである。そして、この対戦の勝者は、ビーナスの妹セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と4回戦で対戦する可能性がある。

 ビーナスはハレプよりも少し前に、やはりフルセットとなった試合をより勢いあるプレーで終えた。ビーナスはアリゼ・コルネ(フランス)を6-3 4-6 6-0で下したのだ。

 一方的だった第3セットでの違いは何だったのか?

「彼女は私以上の激しさを注いできた。より強く、より深く打ってきた」とコルネは振り返った。

「私のエネルギーも、第2セットより少し落ちてきていた。彼女はそこに付け込み、彼女のレベルをすごく引き上げてきたのよ」

 グランドスラム大会で5年ぶりにノーシードとなった38歳のビーナスは、2003年と2017年に決勝で妹セレナに負けて準優勝していた。

 セレナは、ナイターの試合で2014年ウインブルドン準優勝者のユージェニー・ブシャール(カナダ)を6-2 6-2で破り、姉ビーナスに続いて3回戦に駒を進めた。

 木曜日の女子シングルスの勝者の中には、現USオープン・チャンピオンの大坂なおみ(日清食品)、元USオープン準優勝者のカロリーナ・プリスコバ(チェコ)とマディソン・キーズ(アメリカ)、第27シードのカミラ・ジョルジ(イタリア)、第28シードのシェイ・スーウェイ(台湾)もいた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はシモナ・ハレプ(ルーマニア)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 17 : Simona Halep of  Romania celebrates during day 4 of the Australian Open on January 17 2019, at Melbourne Park in Melbourne, Australia.(Photo by Jason Heidrich/Icon Sportswire via Getty Images)

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