シャラポワが“ダブルベーグル”で勝利も、いまだ右肩痛を抱える [オーストラリアン・オープン]

「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月14~27日/ハードコート)の初日、女子シングルス1回戦。

 マリア・シャラポワ(ロシア)の1回戦はかなりよかった。初日にロッド・レーバー・アリーナでプレーした5人の元オーストラリアン・オープン優勝者の最初のひとりだった彼女は、予選勝者のハリエット・ダート(イギリス)を6-0 6-0(「0」が2つで“ダブルベーグル”)で破った。

 2016年大会のチャンピオンで第2シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)は、ポロナ・ヘルツォグ(スロベニア)を6-2 6-2で倒して大会を始めた。

 シャラポワはグランドスラム大会の1回戦に関し、現役の女子プレーヤーの中で2番目によい戦績を誇っている。彼女は、ダートを63分で片付けた試合の中で、何故そうなのかを示して見せた。昨年のウインブルドンでの1回戦負けに驚かされた2008年大会のチャンピオンであるシャラポワは、ダートに感情移入している余裕はなかったと言った。

「そんなことをしている時間はなかった。申し訳ないけれど…グランドスラム大会の1回戦をプレーしているときには…」とシャラポワはコメントした。

「私はただ調子を落としてしまわないうよう集中していたの」

 彼女はまた、昨年のUSオープン後に休養をとったにもかかわらず、いまだに右肩に痛みを感じるとも明かしていた。

 2017年USオープン・チャンピオンのスローン・スティーブンス(アメリカ)、第9シードのキキ・バーテンズ(オランダ)、第11シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)、第19シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)、第20シードのアネット・コンタベイト(エストニア)、第24シードのレシヤ・ツレンコ(ウクライナ)、第29シードのドナ・ベキッチ(クロアチア)、第31シードのペトラ・マルティッチ(クロアチア)も2回戦に駒を進めた。

 ダニエル・コリンズ(アメリカ)は第14シードのユリア・ゲルゲス(ドイツ)を2-6 7-6(5) 6-4で下し、初のグランドスラム大会2回戦進出を決めた。ゲルゲスは今季初めにオークランドで優勝したばかりのところだった。

 ケイティ・ブルター(イギリス)は、最終セットで採用される大会の新システム「10ポイントタイブレーク」を介して勝った初の選手になるという栄誉を勝ち取り、勘違いから2度も勝利を祝った。

 ブルターはエカテリーナ・マカロワ(ロシア)を6-0 4-6 7-6(6)で退け、最終セットのタイブレークのスコアは10-6だった。彼女はタイブレークで7-4としたとき、10ポイントタイブレークだということを忘れて、お祝いのゼスチャーを始めながらネットに向かっていた。

 新ルールは、試合が長くなりすぎないようにするため導入された。これ以前には、オーストラリアン・オープンでの女子の試合は第3セット、男子の試合は第5セットを取るために、2ゲームの差をつけなければいけないことになっていた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はマリア・シャラポワ(ロシア)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 14: Maria Sharapova of Russia serves in her first round match against Harriet Dart of Great Britain during day one of the 2019 Australian Open at Melbourne Park on January 14, 2019 in Melbourne, Australia. (Photo by Michael Dodge/Getty Images)

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