ロディックが2019年2月にエキシビションマッチに出場 [ニューヨーク・オープン]
アンディ・ロディック(アメリカ)は、変わらず高速サービスを打てるよう願いつつ、“肩の準備”を整えようとしている。
元USオープン・チャンピオンのロディックは、栄冠を勝ち獲ったその街に戻る際、彼のテニスを引っ提げて帰還したいと願っている。
「ニューヨークは間違いなく、僕がいいプレーをしたいと願う場所だ」とロディックは言った。
大会開催者が水曜日に発表したところによれば、ロディックは2019年2月9日に「ニューヨーク・オープン」開始を祝うエキシビションマッチで、彼と同じくテニス名誉の殿堂のメンバーであるジム・クーリエ(アメリカ)と対戦することになる。
ウインブルドン準優勝者で、ニューヨーク・オープン前年度覇者のケビン・アンダーソン(南アフリカ)、開催国のナンバーワン選手であるジョン・イズナー(アメリカ)が、ニューヨークで2年目となるこのATPツアー大会に出場する花形選手だ。
ロディックは同大会がまだテネシー州メンフィスで行われていたときに、3度優勝したことがあった。
大会はその後、ユニオンデールのナッソー・ベテランズ・メモリアル・コロシアムに移転した。
そのニューヨークのあとにインディアンウェルズ、マイアミで続くアメリカでのビッグ・イベントのため準備をしたいと願うプレーヤーたちにとって、同大会は非常に貴重な大会であり続けている、とロディックは言う。
彼は、そのやり方が自分には機能したと感じており、間違いなく昨年には、アンダーソンにとってもうまく働いた。
アンダーソンは、ニューヨーク・ロングアイランドでの勝利を、世界6位と、キャリアで初めてトップ10で年を終える快進撃の踏切台として利用したのだ。彼が、非常に長い試合となったウインブルドン準決勝で破った相手であるイズナーも、世界10位で年を終えていた。
「年の早い時期に、いい調子をつかみたいものだ。どれだけ厳しい練習をしても、どれだけ多くのハードワークを積んでも、自信をつけることはできない」とロディックは言う。
「ときには、オーストラリアでいいプレーをして、それからメンフィスでいい感じを覚えたこともあった。(早い時期にいい大会を送ることで)自分の1年にリズムを与えることができる。ケビンのような、ほかの選手ほどクレーコートが好きではなさそうな選手にとっては特に、3月に向けての年の最初の3ヵ月は、非常に重要なものなんだ」
地元選手のジャック・ソック(アメリカ)と、昨年大会の準優勝者サム・クエリー(アメリカ)もまた、2月9日から17日の大会で、決勝の日に20歳になる本年のATP最優秀新人賞受賞者、アレックス・デミノー(オーストラリア)らと競い合うことになる。
デミノーはシングルスだけでなく、オーストラリアのデビスカップ監督ながら、ダブルスでは昨年に数大会で復帰したレイトン・ヒューイット(オーストラリア)とペアを組み、ダブルスでも出場を予定している。
ダブルスのドローでは、マイク&ボブのブライアン兄弟が、スター的出場者だ。昨年、ボブが腰の故障からの回復に努めている間、マイクはソックと組み、ウインブルドンとUSオープンの男子ダブルスで優勝していた。
ロディックは、持ち前の強烈なサービス――彼は2004年デビスカップで約時速250kmのサービスを記録したことがあった――を駆使して2003年USオープン優勝を遂げ、同年11月に世界1位の座に至り、9年連続でトップ10位内にとどまっていた。2012年に引退したときには30歳に過ぎなかった彼は、数年前までは変わらずツアーの選手たちとプレーすることができると言っていたが、今年プレーしたのは10回以下だったという。
しかし今やってきた、ニューヨークに戻るチャンスが、彼のプレーへの情熱をふたたび掻き立てた。ニューヨークの初日に彼とクーリエは、ともに『テイスト・オブ・ニューヨーク・オープン』と題されたエキシビションの主役を努めることになる。
「テニスは、6歳のときから僕の人生の一部だったわけだから、完全に投げ捨てたいとは思わない」とロディックは言った。
「そんなわけで燃えているし、わくわくしているよ」(C)AP(テニスマガジン)
※写真はアンディ・ロディック(アメリカ)、2018年9月撮影
AUSTIN, TEXAS - SEPTEMBER 17: Andy Roddick speaks during the 'Roger Federer Comes To Austin event benefitting the Andy Roddick Foundation at the Paramount Theatre on September 17, 2018 in Austin, Texas. (Photo by Gary Miller/Getty Images)
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