「お互いに全力を尽くした」シュワルツマンが5セットの戦いの末ティームを打破 [フレンチ・オープン]
今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の本戦10日目は、男女単複の準々決勝などが行われた。
風と雨の中で夜の闇の中に深々と入って5セットと5時間8分に渡って総計376ポイントをプレーしている間、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)はドミニク・ティーム(オーストリア)を退けるのは一筋縄ではいかないと知っていた。彼はまた過去に3度しくじっていただけに、グランドスラム大会の準々決勝に勝つということがどれほどの意味を持つかも分かっていた。
だからこそ火曜日の夜に数々のチャンスを無駄にしてあと少しでセットを取れるところを逃し続けていたシュワルツマンは、自分やコーチに向かって叫んだり手を腰に当てたり自分のミスに皮肉な笑いを浮かべたりもしたのだ。
それからUSオープンを制したばかりでフレンチ・オープンでも2年連続準優勝しているティームに敗北まであと2ポイントというところまだ追い込まれたが、彼は道を見出して最後の4ゲームを取って7-6(1) 5-7 6-7(6) 7-6(5) 6-2で死闘を制した。
「僕たちはお互いに全力を尽くした」とシュワルツマンのよき友人でもある第3シードのティームはコメントした。「テニスでは敗者がひとり、勝者がひとりだ。非常にがっかりしてはいるけど、それでも彼のためにうれしく思うよ」。
これに先立ち28歳のシュワルツマンは、グランドスラム大会で3度準々決勝に至りながらそのすべてで敗れていた。彼は今度こそ壁を破らなければと思う余り、重圧を感じていたことを認めた。
「今日はチャンスが見えてきたから、非常にナーバスになっていたよ」と第12シードのシュワルツマンは明かした。彼は初のグランドスラム大会準決勝進出について、「大きなステップだ」と呼んだ。「最後には、僕は今夜勝つに値したと思う」。
それは100以上のポイントが少なくとも9ショット――その多くが20、ときには30ショットの打ち合いとなった――は続き、精魂尽き果てるような戦いだった。
身長170cmのシュワルツマンのサービスは彼の最大の弱点となりがちなもので、ここまでのところ彼がより大きな成功をおさめる障害となっていた。しかしこの日の彼は9度サービスゲームを落としはしたが、それを彼が持つ他の多くのスキルのひとつであるリターンでカバーして10度ブレークした。
第5セットで9度目のブレークに成功したシュワルツマンは4-2とリードし、最後の1回はティームが2本のドロップショットをネットにかけるという形で締めくくられた。
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