USTAがUSオープンと前哨戦のコロナ対策を発表、中止のガイドラインは定めず

新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性を示したプレーヤーは大会から除外されるが、全米テニス協会(USTA)は感染した参加者の数が何人になれば中止にするのかというガイドラインを定めていない。

 今週になってUSTAが公開した10ページ半に及ぶ『プレーヤーQ&Aアップデート』によれば、パンデミックの中で行われるUSオープンとその前哨戦が中止となる感染者の数を定めるガイドラインはない。

 通常であればオハイオ州シンシナティで行われるウエスタン&サザン・オープンは8月20日から28日にニューヨークのビリー ジーン・キング・ナショナルテニスセンターに場所を移して行われ、8月31日から9月13日のUSオープンがそれに続く。この2大会は、いずれも無観客開催となっている。

 USTAが大会開催の準備を進める中、特にヨーロッパやオーストラリアのプレーヤーたちがパンデミックを理由に欠場を発表している。

 2019年USオープン準決勝進出者で世界ランク5位のエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)と同7位のキキ・バーテンズ(オランダ)は金曜日、ソーシャルメディアを通してニューヨークに行かないことを報告した。彼女たちは女子世界1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)をはじめ、男子の前年度覇者ラファエル・ナダル(スペイン)、スタン・ワウリンカ(スイス)、ニック・キリオス(オーストラリア)らを含む日に日に増えつつある欠場者のリストに加わった。

 バーテンズはUSオープン後に予定されているローマとパリのクレーコート大会のために戻ってきた際に、活動不可能となる検疫期間を取らなければならなくなることへの懸念を理由に挙げた。プレーヤーたちはUSTAに、ニューヨークからヨーロッパに行くときに検疫期間(通常14日間)を回避するための特別許可を提供するよう頼んでいる。

 この問題についてUSTAのスポークスマンであるクリス・ウィドマイアー氏は金曜日、彼のチームとスタッフたちがATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)、フランステニス連盟(FFT)およびイタリアとフランスの政府関係者と連絡を取っていると明かした。

「この大規模なグループと協力することで、プレーヤーたちが望む保証を得ることができると確信しています」とウィドマイアー氏は電子メールの中で述べた。

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