大坂がセレナを倒してグランドスラム制覇、シングルス優勝は日本人史上初の快挙 [USオープン]

「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月27日~9月9日/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第20シードの大坂なおみ(日清食品)が第17シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を6-2 6-4で倒し、初のグランドスラム制覇を達成した。試合時間は1時間19分。

 グランドスラムのシングルスで日本人選手が優勝したのは、史上初の快挙。同種目のアジア人としては、2011年全仏と14年全豪を制したリー・ナ(中国)に次ぐ2人目の選手となった。

 全米に3年連続出場となった大坂は、過去2大会でいずれも3回戦に進出。昨年の大会では1回戦で前年覇者のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を倒し、3回戦でカイア・カネピ(エストニア)に3-6 6-2 5-7で敗れていた。

 この結果で大坂は、セレナとの対戦成績を2勝0敗とした。両者はセレナが出産から復帰間もない3月にマイアミ(WTAプレミア・マンダトリー/ハードコート)の1回戦で初対戦しており、大坂が6-3 6-2で勝っていた。

 今大会での大坂は、1回戦でラウラ・シグムンド(ドイツ)を6-3 6-2で、2回戦で予選勝者のユリア・グルシュコ(イスラエル)を6-2 6-0で、3回戦でアリャクサンドリラ・サスノビッチ(ベラルーシ)を6-0 6-0で、4回戦で第26シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)を6-3 2-6 6-4で下してグランドスラムで初の8強入り。準々決勝でレシヤ・ツレンコ(ウクライナ)を6-1 6-1で、準決勝では前年の準優勝者で第14シードのマディソン・キーズ(アメリカ)を6-2 6-4で破り、同種目で日本人初の決勝進出を決めていた。

 今季2勝目を挙げた大坂は、大会後に更新される世界ランクで7位に浮上することが確実となった。

 昨シーズンのセレナは、出産のために約14ヵ月間ツアーを離脱。7月のウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)に続く決勝進出を果たした今大会では、マーガレット・コート(オーストラリア)の持つ史上最多記録に並ぶグランドスラム24勝目を目指していた。

※写真は決勝で対戦した大坂なおみ(日清食品/右)とセレナ・ウイリアムズ(アメリカ/左)
NEW YORK, NY - SEPTEMBER 08: Naomi Osaka of Japan hugs Serena Williams of the United States after winning the Women's Singles finals match on Day Thirteen of the 2018 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 8, 2018 in the Flushing neighborhood of the Queens borough of New York City. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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