19歳ユバンがトップ20から初勝利、第2シードのボンドルソバを破る番狂わせ [パレルモ女子オープン]
WTAツアー公式戦の「31°パレルモ女子オープン」(WTAインターナショナル/イタリア・パレルモ/8月3~9日/賞金総額22万5000ドル/クレーコート)の女子シングルス1回戦で、予選から勝ち上がってきたカーヤ・ユバン(スロベニア)が第2シードのマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)を1-6 7-5 6-4で倒す番狂わせに成功した。この大会は3月のツアー休止以降、初のツアー公式戦となる。
ボンドルソバは第1セットをわずか29分で取り、第2セットでは0-4ダウンから挽回して5-4とリードを奪うと勝利まであと2ポイントと迫ったが、そこからユバンが奮起した。ユバンは第3セットでもふたたび4-0とリードを奪い、ボンドルソバがフォアハンドをネットに打ち込んだ瞬間に勝利をものにした。
これは19歳のユバンにとって、トップ20の選手に対するキャリア初勝利だった。
「彼女は本当にいいスタートを切り、私は少しナーバスになっていた。彼女は私が勝った初めてのトップ20選手よ」とユバンはビデオ会見でコメントした。「コンディションは本当に厳しかったけど、第2セットと第3セットでは落ち着きを取り戻し、私はずっといいプレーができるようになったわ」。
今回のパレルモ女子オープンは新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックに強いられた5ヵ月の休止に続く、男女合わせてツアーレベルの公式戦再開を記念する大会となった。
1500人収容のスタジアムコートには人数を制限されているが観客が入ることを許可しており、ソーシャルディスタンスの措置に従わなくてならない。またプレーヤーにも自分のタオルは自分で扱う、対戦相手と握手しない、ファンにサインしたり一緒に写真撮影したりといったファンサービスは行わない等の厳格なルールが課せられている。
勝利を決めたユバンは喜びのあまりサンバイザーやリスバンドなどを客席に投げ込んだあと、主審に注意を受けた。
「私たちは何度も検査を受けているし、彼らの懸念は分かるけど本能的にああやってしまったのよ」とユバンは弁明した。「ここにいる私たち全員が陰性だから、『今日もいい結果を出せた』と思って観客たちにも喜びをおすそ分けしようと思ったの。でも今後は、多分もうやらないわ」。
ユバンは次のラウンドで、カミラ・ジョルジ(イタリア)と対戦する。ジョルジはレベッカ・ピーターソン(スウェーデン)を7-5 6-4で振りきり、2回戦に進んだ4人目のイタリア人選手となった。ジャスミン・パオリーニ(イタリア)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したエリザベッタ・コッチャレット(イタリア)とサラ・エラーニ(イタリア)もまた、月曜日に初戦を勝ち上がっていた。
第1シードのペトラ・マルティッチ(クロアチア)はアリソン・バン ウィトバンク(ベルギー)を6-0 6-3で退け、幸先のよいスタートを切った。マルティッチは2回戦で、キルステン・フリプケンス(ベルギー)を6-4 6-2で破って勝ち上がった予選勝者のリュドミラ・サムソノワ(ロシア)と対戦する。
「すごく長い休止期間だったから、本当の試合が始まったときに何を期待すればいいのか誰にも分かっていないのだと思う」とマルティッチは語った。「私はただ自分のテニスに集中し、コートに戻ってきたという事実を楽しもうとしたわ。今日はその両方とも、うまくやってのけられたと思う」。
シード勢では第4シードのアネット・コンタベイト(エストニア)が第2セット0-3から挽回してパトリシア マリア・ティーグ(ルーマニア)に6-3 6-3で勝ったが、第5シードのエリース・メルテンス(ベルギー)は予選勝者のアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)に6-2 4-6 4-6で競り負けた。
そのほかの試合では、フィオナ・フェロ(フランス)が予選勝者のナディア・ポドロスカ(アルゼンチン)を6-2 6-1で、ラッキールーザーで本戦入りしたオセアン・ドダン(フランス)はタマラ・ジダンセク(スロベニア)を2-6 6-4 6-4で下して初戦を突破した。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はカーヤ・ユバン(スロベニア)
PALERMO, ITALY - AUGUST 04: Kaja Juvan of Slovenia celebrates during her match against Marketa Vondrousova of Czech Republic during the 31st Palermo Ladies Open - Day Two on August 04, 2020 in Palermo, Italy. (Photo by Tullio Puglia/Getty Images)
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