ブザネスクがキャリア初タイトルを獲得 [ムバダラ・シリコンバレー・クラシック]
「ムバダラ・シリコンバレー・クラシック」(アメリカ・カリフォルニア州サンノゼ/7月30日~8月5日/賞金総額79万9000ドル/ハードコート)のシングルス決勝。
キャリア初のタイトルを祝いながらも、感動し、歓喜するミハエラ・ブザネスク(ルーマニア)は、コートに立って、大会が主なスターを失ってしまったことを詫びた。
セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)も、姉のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)もいなかった。彼女たちは早い段階で敗退し、サンノゼの最終日には、観客が声援を送るためのアメリカ人は勝ち残っていなかった。
「決勝にアメリカ人がいなかったのは申し訳ないことだけど、でも私は来年のポスターに載ることを本当にうれしく思っている。私にとって、本当に素晴らしいことよ」と彼女はコメントした。
ただそれらの言葉だけで、第5シードのブザネスクは、客席から大きな拍手と笑いを引き出した。彼女の礼儀正しく思いやりのある精神、安定したストローク、見ごたえのあるプレーもまた助けとなった。ブザネスクは日曜日、サンノゼ州立大学のスタジアムで世界49位のマリア・サカーリ(ギリシャ)を6-1 6-0で下し、30歳にして、ついにチャンピオンとなったのである。
24位のブザネスクは、時速172kmのサービスエースを打ち込んで勝利を決めた瞬間、手を空に向けて突き上げ、ボールをスタンドに打ち込んだ。観客席に、いくつかのルーマニアの旗も見られたその日、彼女はラケットを挙げ、それらのファンたちにもお礼のジェスチャーを送った。
わずか1年前には142位だった左利きのブザネスクは、スライスやドロップショットを加えながら、鋭いグラウンドストロークにさまざまなショットを見事に混ぜ、サカーリをコートの端から端まで走らせた。
ウインブルドン準優勝のセレナは、ジョハナ・コンタ(イギリス)に対する初戦で1-6 0-6というキャリア最悪の敗戦を被った。この大会はセレナにとって、出産による活動停止から復帰して以来、5つ目となる参加大会だった。
準決勝でのブザネスクは1セットダウンの劣勢を覆し、第4シードのエリース・メルテンス(ベルギー)を4-6 6-3 6-1で下していた。
日曜日の勝利後、彼女はすぐに、23歳のサカーリが送ったセンセーショナルな週を称え、この初対戦のあとも、将来多くのビッグマッチで顔を合わせることができるよう祈っている、という気持ちを表現した。
「私たちが今後、何度も対戦できるよう願っている。より優れたほうが勝つでしょう」
ブザネスクは、元々スタンフォード大学で行われていたこの大会をサポートした皆に感謝の気持ちを述べつつ、こう言った。
月曜日に更新されるWTAランキングで、ブザネスクは最低でも21位に上がることを予見しており、20位になる可能性もある。これは彼女にとって、今年のプラハでの準優勝に続く3度のトライで、初となる優勝だった。
ダブルス決勝も行われ、第1シードのチャン・ラティーシャ(台湾)/クベタ・ペシュク(チェコ)が第3シードのリューメラ・キッシャノック/ナディア・ キッシャノック(ともにウクライナ)を6-4 6-1で倒して大会を制した。(C)AP(テニスマガジン)
※トップ写真は決勝を争ったミハエラ・ブザネスク(ルーマニア/左)とマリア・サカーリ(ギリシャ/右)
SAN JOSE, CA - AUGUST 05: Mihaela Buzarnescu of Romania (left) and Maria Sakkari of Greece hug at the net after Buzarnescu beat Sakkari in the finals of the Mubadala Silicon Valley Classic at Spartan Tennis Complex on August 5, 2018 in San Jose, California. (Photo by Ezra Shaw/Getty Images)
Pick up
-
PR | 2024-10-20
『ノアから世界へ』——ノア・テニスアカデミー所属、駒田唯衣選手&富田悠太選手インタビュー
全国に35校のテニススクールを展開する業界大手の『ノアイ
-
2024-10-27
第63回テニマガ・テニス部「テニス丸ごと一冊サービス[増補版] 解説編』キャンセル待ち受付中
キャンセル待ち受付中=====テニマガ・テニス部 部活プ
-
2024-10-08
テニス丸ごと一冊サービス[増補版] QRコード(動画)付(堀内昌一 著)書籍&電子書籍
「テニスマガジン」のサービス特集をきっかけに、MOOK「テニ
-
2024-05-03
『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
Pick up
-
PR | 2024-10-20
『ノアから世界へ』——ノア・テニスアカデミー所属、駒田唯衣選手&富田悠太選手インタビュー
全国に35校のテニススクールを展開する業界大手の『ノアイ
-
2024-10-27
第63回テニマガ・テニス部「テニス丸ごと一冊サービス[増補版] 解説編』キャンセル待ち受付中
キャンセル待ち受付中=====テニマガ・テニス部 部活プ
-
2024-10-08
テニス丸ごと一冊サービス[増補版] QRコード(動画)付(堀内昌一 著)書籍&電子書籍
「テニスマガジン」のサービス特集をきっかけに、MOOK「テニ
-
2024-05-03
『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ