復帰後初勝利も、マレーはウインブルドン出場を確約せず [ネイチャーバレー国際]
約1年ぶりの勝利のあとにも、アンディ・マレー(イギリス)には翌週のウインブルドンでプレーすると約束する準備ができていなかった。
長引いた腰の故障からの復帰第2戦にあたる「ネイチャーバレー国際」(ATP250/イギリス・イーストボーン/6月25~30日/賞金総額72万1085ドル/グラスコート)の男子シングルス1回戦で、マレーはスタン・ワウリンカ(スイス)を6-1 6-3で下し、2回戦に駒を進めた。
先週のクイーンズクラブで11ヵ月の休止のあとにツアー復帰を果たしたマレーだったが、1回戦でニック・キリオス(オーストラリア)に敗れていた。
もし、自分の体がグランドスラム大会の5セットマッチに対処できると信じられたら、ウインブルドンでプレーするとマレーは言った。彼は過去に2度ウインブルドンで優勝している。
「もしそう感じられなかったなら、言うまでもなく、(ウインブルドンでは)プレーしない」とマレーは言った。
「僕は非常に深刻な故障から復帰しようとしているところであり、これは容易なことではない。僕はここで1、2試合をプレーしたあとに、早急に決断を下すため、自分にプレッシャーをかけるような真似はしないよ。なぜなら、そんなことをする必要はないからだ。僕は自分が望むときに決めることができる」
彼はまた、「ニック(・キリオス)に対する試合には2時間45分がかかった。グランドスラム大会では、4時間の戦いのための準備ができているようでなければならない。(キリオスに対する)あの試合は、(グランドスラム大会だったら)さらに数セットいっていたかもしれなかったわけだ。そして僕はあの試合の翌日、(身体的に)あまりいい感じを覚えていなかった」
やはり長い故障から戻ったところであるワウリンカは、不安定なサービスで自らの失墜に貢献してしまった。8本のエースがあったとはいえ、ワウリンカはマッチポイントでの1本を含め、4度ダブルフォールトをおかした。
マレーがこれ以前に挙げた最後の勝利は、彼が世界1位だった2017年7月10日に、ウインブルドン4回戦で挙げたものだった。
「第1セットには、いいプレーをしていたと思う。第2セットは少しムラがあり、終わりにかけてややナーバスになっていた」とマレーは振り返った。
「1年の大部分でプレーしていなかったときには、かつてともに多くの素晴らしい試合を繰り広げてきた、対戦相手として非常にタフな男、スタンのような選手に対する試合を締めくくるのは難しいことだよ。でも、勝利をつかむことができてうれしいよ」
マレーは次の2回戦で、同胞のカイル・エドマンド(イギリス)と対戦する。エドマンドは、マレーが故障で不在の間にランキングで彼を追い越し、いまやイギリスのナンバーワンとなっていた。
やはり2回戦に進んだもうひとりの地元勢は、ライアン・ハリソン(アメリカ)を6-4 6-1で下したジェイ・クラーク(イギリス)だ。ティーンエイジャーのクラークにとって、これはATPツアーでの初勝利であり、トップ100位内の選手に対する勝利としても、初めてのものだった(ハリソンは世界58位)。
第6シードのダビド・フェレール(スペイン)はマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を7-5 6-3で退け、やはり2回戦に駒を進めた。この日のそのほかの勝者の中には、ジャレッド・ドナルドソン(アメリカ)、ジョン・ミルマン(オーストラリア)、デニス・イストミン(ウズベキスタン)らもいた。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はアンディ・マレー(イギリス)
EASTBOURNE, ENGLAND - JUNE 25: Andy Murray of Great Britain punches the air after winning his first round match against Stan Wawrinka of Switzerland on day four of the Nature Valley International at Devonshire Park on June 25, 2018 in Eastbourne, United Kingdom. (Photo by Bryn Lennon/Getty Images)
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