ハンブルク決勝を戦ったチチパスとルブレフが準々決勝でふたたび激突 [フレンチ・オープン]

今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の本戦9日目は、男女シングルス4回戦および男子ダブルス準々決勝と女子ダブルス3回戦などが行われた。
 
 ステファノス・チチパス(ギリシャ)とアンドレイ・ルブレフ(ロシア)はともに1回戦で最初の2セットを落とす苦境を経験したが、いずれもそのあと勝ち続けてベスト8に進出した。

 第5シードのチチパスが第18シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-3 7-6(9) 6-2で退け、第13シードのルブレフはマートン・フチョビッチ(ハンガリー)に6-7(4) 7-5 6-4 7-6(3)で競り勝った。

フレンチ・オープン2020|トーナメント表

「目に炎症のようなものを感じるんだ。前の試合でも起きていた。今も何か刺激を感じる。充血していると思うよ」とチチパスはコメントした。「タイブレークは非常に緊迫していた。タイブレークは勝負がかかるもっとも重要な瞬間だ。僕はそこで日頃の鍛錬の成果を示すプレーを見せたと思う」。

 ルブレフは第4セット4-5ダウン0-40から3本のセットポイントを凌いで追いつき、タイブレークに持ち込んで2度目のマッチポイントをものにして勝利をもぎ取った。

 第1セット3-2からサービスゲーム40-40のときにフチョビッチは自分に不利なラインコールに不満を示し、主審に違う角度から見るよう何度も促した。

「ここに来て、ここから見てほしい。お願いだから」とフチョビッチは訴えた。「これはあなたのミスだ。あなたのミス、分かった?」。

 主審は椅子から降りてきてチェックしたが、変わらず線審の判定を尊重した。

 その2ゲーム後には今度はルブレフがラケットに不満を示し、「どうやればこんなにまずい具合にストリングを張れるのか理解できない」とぶつぶつ文句を言った。ルブレフはUSオープンで2度準々決勝に進出したことがあるが、ロラン・ギャロスでのベスト8はこれが初めてだ。

 勝ち上がったチチパスとルブレフは、水曜日に行われる予定の準々決勝で対戦する。ふたりは開幕日の日曜日に行われたハンブルク決勝でタイトルを争っており、ルブレフがチチパスをフルセットの末に倒していた。

「今回はもっと激しく戦って、このチャンスを生かしたい。よりよい結果を出すということは僕にとってすごく重要なんだ」とチチパスは意気込みを語った。「彼が難しい相手であることは分かっているよ」。(APライター◎ハワード・フェンドリック&ジェローム・パグマイア/構成◎テニスマガジン)

※写真はステファノス・チチパス(ギリシャ/左)とアンドレイ・ルブレフ(ロシア)(Getty Images)

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