ビーナス・ウイリアムズがワールドチームテニスに15度目の出場を約束
来月に2020年の開幕を迎えるワールドチームテニス(WTT)は木曜日、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)が15度目の出場を約束したと発表した。
7月12日から3週間に渡って開催される今季のため、彼女はウェストバージニア州のリゾートに結集する9チームのひとつである「ワシントン・キャッスルズ」のメンバーとなる。通常なら対戦はアメリカ全土の様々な都市を転戦して行われるが、今回は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを理由に9チームをひとつの会場に集めて開催することを決めた。
先週40歳になったビーナスは、2011年に疲労と関節痛を引き起こすことがあるシェーグレン症候群と診断されたことを明かした。彼女はその後、自分がどのようにして植物由来の食生活に転じ、いかにして切り抜けていく方法を学んだかについて話していた。
グランドスラム大会でのビーナスはシングルスで9度チャンピオン(ウインブルドン5勝、USオープンでは2勝)に輝いており、ダブルスでは妹のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と組んで14のタイトルを獲得していた。
グリーンブライアーで行われる今大会では、2500人収容可能な屋外の施設で各試合500人までの観客を受け入れる予定でいる。雨のために会場が屋内の施設に移された場合には、各試合で200人の観客と50人のスタッフによる計250人のみがアクセスを許される。
すべての観客はマスクを着用しなければならず、会場に入る際に体温チェックを受けることになる。
発表されたWTTの9チームのメンバーの中には、オーストラリアン・オープン女王のソフィア・ケニン(アメリカ)、2017年USオープン優勝者のスローン・スティーブンス(アメリカ)、同ペアでグランドスラムを16回制したボブ&マイクのブライアン兄弟(アメリカ)などが含まれている。
WTTは今季の賞金総額を500万ドルに引き上げ、2019年と比べて150万ドルの増加となった。
男女のプロテニスツアーはパンデミックにより3月途中から中断しており、再開が予定されている8月までこの状態が続くことになっている。しかしWTTはツアー公式戦とは違ってATPやWTAのランキングポイントは得られない代わりに、ここ数週間の間に世界各地で行われているエキシビション大会と同じく独自の取り決めで大会を開催することができる。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)
※写真はアカプルコの大会でのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)(Getty Images)
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