キリオスがジョコビッチ父の暴論に「他人に罪をなすりつけるな」と一喝
セルビアとクロアチアにおいてノバク・ジョコビッチ(セルビア)が主催した非公式戦「アドリア・ツアー」で新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者が続出したことについて、ジョコビッチの父が息子を弁護するとともに最初に感染が判明したグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を非難した。
同大会は何千という観客がソーシャルディスタンスを保つことなく試合を観戦し、マスクなしで記者会見も通常通り大勢の記者の前で行われ、ファンと直接触れ合うようなファンサービスのイベントなども実施されていた。
にもかかわらずセルジャン・ジョコビッチ氏はクロアチアのテレビ「RTL」に対し、「何故それが起きたか? それはどこからかは知らないが、あの男(ディミトロフ)が具合が悪い状態でここに来たからだ」と持論を展開した。
ニュースでこの発言が報じられたことに反応し、ニック・キリオス(オーストラリア)はSNSを通して「他人に罪をなすりつけるな」と一喝した。
これ以前にもキリオスはこのイベントを衛生面での予防措置を取らずに開催したというのは愚かな決断だったと発言し、「(感染した)仲間には早くよくなって欲しい。でもそれがすべての(ウイルス対策の)手順をないがしろにした際に起きることなんだ。これは冗談ではない」とツイートしていた。
キリオスはジョコビッチ自身の感染が判明したあとにジョコビッチらがナイトクラブで踊っている動画をリツイートし、「もう俺がすることに“無責任”だとか“愚かだ”などと言わないでくれ。そりゃ勲章モノだ」と皮肉を込めてコメントしていた。(テニスマガジン)
※写真はオーストラリアン・オープンでのニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)
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