無観客開催のUSオープン、コロナ対策による変更事項の全容とは?
ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が火曜日、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックに強いられたロックダウンから活動を再開していく一環として、テニスのUSオープンをニューヨーク州で開催することを承認した。
ふたつのもっとも大きなスタジアムを例外に、USオープンでは線審の代わりにエレクトリック・ラインコールが使用される。その一方でシングルスの予選、ミックスダブルス、ジュニアと車いすの部は完全に削除された。
またアーサー・アッシュ・スタジアムとルイ・アームストロング・スタジアム以外のコートでは、ボールパーソンは通常の6人ではなく3人に減らされる。
これはニューヨークでグランドスラム大会を開催するために、全米テニス協会(USTA)が発表したプランに含まれている変更事項の一部だ。
大会は8月31日~9月13日に通常の会場であるフラッシングメドウで開催する許可を得たが、無観客で行われることになった。通常の状況ではオハイオ州シンシナティで行われるはずだった前哨戦のウエスタン&サザン・オープンは、ニューヨークのUSオープンと同じ会場で開催されることになる。
どのトッププレーヤーが参加するかという疑問は残っているが、水曜日に意図をはっきりさせた選手がひとりいる。23度グランドスラム大会を制したセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は、USオープンでのプレーを予定していると明言した。
セレナはビデオメッセージを通し、自身が6度優勝したグランドスラム大会であるUSオープンに戻る日が「待ち遠しくて仕方がない」とコメントした。彼女は過去2年連続で決勝に勝ち進んだが、いずれも準優勝に終わっていた。
他の変更事項の中には、次のようなものもある。ダブルスが男女ともに64ドローから32ドローに縮小され、シングルスに出ていない選手のみがエントリーすることができる。
予選が廃止されたため、本戦出場権に関してはシングルスに出場する男女各128人の選手たちのうち120人がランキングによって選ばれ、残り8人はワイルドカード(主催者推薦枠)によって招待される。
プレーヤーは最大3人のゲストを許され、ホテルの部屋は2室までとなる。1室はUSTAによって支払われ、1室は選手の負担となる。またプレーヤーたちのため、マンハッタンの外に家を借りるというオプションもある。USTAは選手に帯同するチームのメンバーがどれだけ会場に入ることを許されるかについて、まだはっきりと決めていない。
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