ゲルゲスが前年覇者カサキナを退け準決勝へ [ボルボ・カーズ・オープン]

アメリカ・サウスカロライナ州チャールストンで開催されている「ボルボ・カーズ・オープン」(WTAプレミア/4月2〜8日/賞金総額80万ドル/クレーコート)のシングルス準々決勝で、第5シードのユリア・ゲルゲス(ドイツ)が第3シードのダリア・カサキナ(ロシア)を倒して準決勝に進出し、勢いある今シーズンの進撃を継続させた。
世界ランキング13位のゲルゲスは、前年度覇者のカサキナを6-4 6-3で圧倒した。彼女は9本のサービスエースを決め、ファーストサーブからのポイントのうち84%を取り、ベスト4進出を決めた。
今年初頭、ニュージーランド・オークランドでWTAタイトルを獲ったゲルゲスは、準決勝で第8シードのアナスタシア・セバストワ(ラトビア)と対戦する。セバストワは、クリスティーナ・プリスコバ(チェコ)の驚きの進撃を6-4 6-0で終わらせた。
昨年のUSオープン準優勝者で第7シードのマディソン・キーズ(アメリカ)は、ベルナーダ・ペラ(アメリカ)との同胞対決を 6-2 6-7(5) 7-5で制し、やはりベスト4に駒を進めた。
キーズは準決勝で、第12シードのキキ・バーテンズ(オランダ)と対戦する。バーテンズは第14シードのアリゼ・コルネ(フランス)を6-2 7-5で退けた。
ゲルゲスはカサキナを倒すにあたり、試合の早い段階でサービスのレベルを高めることが、極めて重要だったと語った。
「今日、私のサービスはかなりよかったわ。それはもちろん鍵だった」とゲルゲスは言った。
「サービスゲームでいいプレーをすれば、リターンゲームでよりプレッシャーをかけることができる。それがいいコンビネーションだったのだと思うわ」
20歳のカサキナは、ここで8試合に勝っていた。そしてWTAタイトル初防衛の試みが終わりを遂げたとき、彼女は感情的になった。
「試合後、涙を抑えることができなかった」と彼女は言った。
「つらいけど、でも今は、この経験をしたことをうれしく思う。私はこの出来事を通り抜けた。そして次には、事はずっと容易になると思うわ」
キーズにとって、ペラに対する最後の2セットは、まったくもって簡単なものではなかった。世界101位で23歳のペラは、準々決勝に至る過程で3試合に勝っていた。
第2セットでマッチポイントを手にしたがものにできなかったキーズは、第3セットでは先にブレークを許して劣勢に立たされた。キーズによれば、コーチのリンゼイ・ダベンポート(アメリカ)は彼女に、「何が起ころうと構わない。ただ、あなたがやりたいことを私に見せなさい」と言ったのだという。
「そしてそれが、私が気持ちを注ぐべきすべてだったのよ。その姿勢が私のレベルを上げたのだと思うわ」とキーズは振り返った。
世界16位のセバストワは、第1セットでプリスコバに競り勝ち、それから瞬く間に第2セットを奪った。トップ10選手のカロリーナ・プリスコバ(チェコ)の双子の姉であるクリスティーナは、2度ウインブルドンを制した同胞のペトラ・クビトバ(チェコ)に対して番狂わせを演じ、それから第16シードのエレナ・ベスニナ(ロシア)を倒してベスト8入りを決めていた。
バーテンスは、ファミリーサークル・テニスセンターのグリーンクレーの上で、週を通して1度もセットを落としていない。2016年フレンチ・オープンで準決勝に至っているバーテンスは、違ったサーフェスが自分のテニスを助けていると感じた、とコメントした。
「クレーは、私をちょっぴり助けてくれている。私のフォアハンドと、重いストロークが有効ということもだけど、より精神的なものが大きいのだと思うわ」と彼女は言った。
「私のレベルは、おそらく(クレー上で)20%はよくなっている。でも頭の中では、80%くらいはよくなっているように感じるの」(C)AP(テニスマガジン)
※写真はオークランドの大会でのユリア・ゲルゲス(ドイツ)
AUCKLAND, NEW ZEALAND - JANUARY 07: Julia Goerges of Germany plays a forehand during the Womens Singles Final against Caroline Wozniaki of Denmark during day seven of the ASB Women's Classic at ASB Tennis Centre on January 7, 2018 in Auckland, New Zealand. (Photo by Phil Walter/Getty Images)
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