フェデラーは願う、レーバー・カップがアメリカでも人気を博することを [第2回レーバー・カップ]
グランドスラム優勝歴20回のロジャー・フェデラー(スイス)が、「第2回レーバーカップ」のプロモーションをするため、月曜日に初めてアメリカ・イリノイ州シカゴを訪れた。レーバーカップは、昨年チェコ・プラハでデビューしたチーム対抗戦だ。
日曜日に起きたインディアンウェルズ決勝でのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に対するフルセットの敗戦から立ち直りつつあるフェデラーは、若いオーストラリア人のニック・キリオスとともに、テニスの偉人、ロッド・レーバー(オーストラリア)、そしてジョン・マッケンロー(アメリカ)らと合流した。
フェデラーのマネージメント・チームは、ヨーロッパ・チームと、ワールド・チーム(欧州以外の地区)が対戦する男子のチーム対抗戦、レーバーカップの創始にあたり、大きな役割を果たしていた。彼は3年目の大会後、フォーマットの変更を考慮する可能性はあると言った。
「将来的に、僕は完全に、何に対してもオープンだよ」とフェデラーは言った。
「女子プレーヤーからの声も聞いた。彼女たちもぜひやってみたいということだった」
各チームの6人の選手のうち4人が、ウインブルドン後のランキングによって選出される。そのほかのふたりはキャプテン(監督)によって選ばれる。そしてキャプテン・マッケンローは、待ちはしなかった。彼は早くも、才能あるキリオスは、すでにワールド・チーム入りすることが決まっている、と発表した。
キリオスは昨季のプラハで、大接戦の末、フェデラーに対する最後のシングルスに敗れた。そしてこの勝利によって、ヨーロッパ・チームは勝利を決めたのだ。
歴史のある世界国別対抗戦「デビスカップ」の未来に、レーバーカップがどのようなインパクトを与えるかは、変わらず議論の余地がある。しかし、国際テニス連盟(ITF)から、デビスカップのトップレベルについて1週間にわたって行う18ヵ国の対抗戦とする提案が今、なされているところだ。これはこれから、メンバーにより投票で是認されなければならない。
「毎年、年に4週間を(デビスカップのために)捧げるというのは、選手たちに本当に大きな労力を要求することだ」とフェデラーは言った。
「僕も若いときには多くのデビスカップ・マッチをプレーし、そうしたことをうれしく思っていた。しかし、最終的には負担が過剰になってしまった」
フェデラーはまた、「レーバーカップは、ある変更、またテニス界で将来的に目にするかもしれない他のカップ戦のための、インスピレーションの引き金となったのだと僕は信じている。しかし、それはいいことだ。我々はそれを、褒め言葉として受け取るよ」と言い添えた。
かつてアメリカ・デビスカップ・チームの主力だったマッケンローは、デビスカップの変更は、遅すぎると言えるほど機が熟しきっており、レーバーカップの成功が間違いなく目を引いたのだろう、と言った。
「僕が関わって勝ったデビスカップカップ・チームがいくつあるか、誰かが僕に最後に聞いたのはいつだっただろうか? と言いたいね」とマッケンローは言った。
「過去10年に、どれほどの人々が僕にそれを尋ねたか? 何人か知っているかい? ゼロだ。それは悲しいことだよ。なぜって僕はデビスカップで大いにプレーしたし、デビスカップが大好きだったんだからね」
2018年レーバーカップは9月21日から23日に、シカゴのユナイテッド・センターで開催され、翌年にはヨーロッパに戻っていくことになる。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はレーバーカップのプロモーションを行った(右から)ロジャー・フェデラー、ジョン・マッケンロー、ロッド・レーバー、ニック・キリオス
CHICAGO, IL - MARCH 19: Nick Kyrgios of Australia, Rod Laver, John McEnroe, and Roger Federer of Switzerland pose for photos during the Laver Cup 2018 Chicago Launch at Cloud Gate on March 19, 2018 in Chicago, Illinois. (Dylan Buell/Getty Images)
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