大坂が7位に急浮上、〈ビッグ3〉が1、2、3位に
ビッグ3が、ふたたび1、2、3位になった。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のUSオープン優勝は、月曜日に発表された最新のATPランキングで彼を3段押し上げて、ラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)に次ぐ3位に浮上させた。
また、日本の大坂なおみ(日清食品)は、USオープンでの初のグランドスラム・タイトル獲得のおかげで12段を一気に上り、WTAランキングでキャリア最高の7位に飛躍した。準優勝のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は、USオープン前の26位から10段上がって16位と、トップ20以内に復帰。元ナンバーワンのセレナは、妊娠、出産で1年以上戦線から遠ざかっていたため、先の5月には400位以下にランキングを落としていた。
14度目のグランドスラム・タイトル獲得を果たしたジョコビッチは、6位から3位に上昇し、ここ数ヵ月の一貫した向上の歩みを続けている。2月に肘に手術を受けたあと、彼は今シーズンを6勝6敗で始め、5月には22位に落ちた。トップ20位の外に落ちたのは、2006年以来のことだった。
しかしウインブルドンと、日曜日の決勝でフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)をストレートで倒したフラッシングメドウで、連続してつかんだグランドスラム・タイトルにより、ジョコビッチは2017年6月以来となるトップ3へ返り咲いた。彼は今、2011年、2012年、2014年、2015年にやってのけたように、世界1位でシーズンを終えることを目指せるところまで戻ってきたのだ。
「今、我々は彼が今年の終わりまでにナンバーワンの座に挑戦することも期待できるようになった」とジョコビッチのコーチであるマリアン・バイダは言った。「でも、まだ遠く離れてはいるけれどね」。
ナダルは先週、USオープンを準決勝で棄権したにも関わらず1位の座にとどまり、同4回戦で敗退したフェデラーも2位のままとなった。ナダル、フェデラー、ジョコビッチの3人が、これ以前にトップ3を占めたのは、2015年4月にまで遡る。
その上また、ほかの重要なランキングもある。男子選手のグランドスラム・タイトル獲得数で、フェデラーが最多記録の「20」、次にナダルの「17」、そのあとにピート・サンプラス(アメリカ)とのタイ記録で、ジョコビッチが「14」で続いているのだ。
USオープンでの好成績のいくつかは、数人の男子選手がキャリア最高ランキングに至ることを助けた。その中には、18位に浮上したボルナ・チョリッチ(クロアチア)、25位になったカレン・ハチャノフ(ロシア)らの若手たちがいる。また、フェデラーに対して番狂わせを演じたジョン・ミルマン(オーストラリア)は、37位に浮上した。
トップ10デビューした大坂は、1995年に4位に至った伊達公子に次いで、ランキングの高い日本女子選手となった。
また、カロリーヌ・ガルシア(フランス)も月曜日に4位に上がり、2007年6月に同じランキングになったアメリー・モレスモー(フランス)以来もっともランキングの高いフランス女子選手となった。
昨年のUSオープン覇者で、先週準々決勝で敗れたスローン・スティーブンス(アメリカ)は、世界3位から9位に後退。ナンバーワンのシモナ・ハレプ(ルーマニア)はUSオープンで1回戦負けを喫した初の世界1位となりながらも、首位の座をキープした。2位のカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)は同2回戦敗退ながら、2位の座を保持した。アンジェリック・ケルバー(ドイツ)は、4位から3位に上昇した。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はUSオープン優勝杯を持つ大坂なおみ(日清食品)(撮影◎毛受亮介)
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