15歳コリ・ガウフ、鮮烈デビュー「私のゴールは優勝すること」 [ウインブルドン]

イギリス・ロンドンで開幕した「ウインブルドン」(7月1~14日/グラスコート)の女子シングルス1回戦。

 コリ・ガウフ(アメリカ)はビーナスとセレナのウイリアムズ姉妹(アメリカ)に憧れながら育った。彼女たちの存在ゆえに、幼い子供だったときにラケットを手に取ったのだ。そして月曜日、ウインブルドンで、わずか15歳のガウフはそのうちのひとりを倒した。

 プロ化以降の時代で予選を通してウインブルドン本戦に至った最年少の選手となったガウフは、ビーナスに対して6-4 6-4の勝利をおさめる過程で、より年齢が高く、より経験のある選手のような落ち着きとパワーを見せた。39歳のビーナスは、ドローの中で最年長の女子選手だった。

 試合が終わったとき、ガウフはラケットを落とし、両手を頭に当てた。ネット際でビーナスと握手をし、言葉を交わしたあと、ガウフはコート脇の自分の椅子のそばにひざまずき、涙が彼女の目にあふれた。観客席では、彼女の父が席から飛び上がった。

「正直に言って、どんなふうに感じたらいいのかわからない。勝った試合のあとに泣いたのは、これが初めてよ。負けたあとに泣いたことは以前にもあったけど」と現在フロリダに拠点を置くガウフは試合後に語った。

「自分が今どう感じているかをどう説明すればいいのかさえ、わからない」

 これは彼女にとって、3度目のツアーレベルの試合だった。ビーナスは1000以上のツアーレベルの試合をプレーしている。これはガウフにとって初のウインブルドン本戦の試合だったが、ビーナスは100試合以上をプレーし、5回優勝していた。ガウフは2004年に生まれたが、ビーナスはそのときまでにすでに世界ランク1位の座である程度の時間を過ごし、獲得した7つのグランドスラム・タイトルのうち4つをすでに獲っていた。

「まるで現実ではないみたいだった」

「彼女は興奮していた。私もワクワクしていた」父コリー

 ガウフの父であるコリーは、コート1から去っていく観客たちのセルフィーのリクエストに答え、握手をし、背中を叩かれたあとにこう言った。

「コートに向かっていくとき、私は彼女の後ろを歩いていた。彼女は興奮していた。私もワクワクしていた。彼女は自信を感じているように見えたが、それが偽の自信なのか、本物の自信なのかはわからなかった。私はただ彼女に、『この試合は本当に魔法のようだ。ただ楽しんでこい。お前の最初のウインブルドン本戦であり、それも昔から敬ってきた選手に対して主要コートでプレーするのだから』と声をかけたんだ」

 これはウインブルドン初日でもっとも待ちわびられていた対戦だったが、この日唯一の番狂わせではなかった。しかしこの試合は人々が何年も記憶に残す、ともすると世代交代の瞬間となる可能性もある特別なものだった。

 ガウフは間違いなく、遠くまで進むことを意図する者の心構えを擁している。

「前にも言ったわ。私はもっとも偉大な選手になりたい。父は私がまだ8歳のときに、私にはそれができると言ってくれたの。だけど言うまでもなく、そんなことはそうそう信じられないもの。私は、まだ100%自信がある訳ではない。でも、ただ何かを言ってみなければいけない。何が起こるかは誰にもわからないんだから」と彼女はコメントした。

「もし私がこの試合に、『彼女に対し、どれくらいゲームを取れるか見てみましょう』などと言いながら試合に挑んでいたら、私はきっと勝たなかっただろうと思う。私のゴールは、自分のベストテニスをプレーすること。私の夢は勝つこと。それが実際に起きたことだった」

 彼女は、この2週間にどれくらい遠くまでいけると思っているのだろうか?

「私のゴールは、優勝することよ」と彼女は表情を変えずに答えた。

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