フェデラーとマッケンローがチームテニス界でレーバー・カップを後押し
チームテニスのイベントは、来たる4ヵ月の間に3つの違った大会を開催するという形で男子テニスサーキットにおいてかなりの復活ぶりを見せている。それでもいまだ不明瞭なのは、これらすべての大会が長期的に共存できるのかという問題だ。
「何かがふるいにかけられなければならないだろう」
2017年から毎年行われている「レーバー・カップ」の開幕を前に、ジョン・マッケンロー(アメリカ)はこう認めた。彼はレーバー・カップで、6人の選手による〈チーム・ワールド〉の監督を務めることになる。
3日間に渡って行われるレーバー・カップは、2年前にスタートした。それは、国際テニス連盟(ITF)が古い歴史を誇るが業績の振るわないデビスカップに、新しいフォーマットを導入しようと準備し始めていたときのことだった。
この大会はロジャー・フェデラー(スイス)のマネージメント会社が創始者のひとつとなっており、〈チーム・ヨーロッパ〉が世界の他の地域からの選手による〈チーム・ワールド〉と対決するチーム対抗戦という形をとっている。
改革されたデビスカップは、2019年シーズンの終わりの11月に18ヵ国による決勝トーナメントいう形で――もっともフェデラーのスイスは参加しないが――7日間の日程でマドリッド一都市で開催される。
2020年に開始されるもうひとつのチーム・イベントは、24ヵ国による新設の「ATPカップ」だ。これは1月3日から12日にかけてオーストラリアの複数都市で開催される。それからこの年には、すでに満杯のスケジュールに東京オリンピックも追加される。
フェデラーはATPカップでプレーすることを約束したが、オリンピックについてはまだはっきりと決断を下していない。しかしながら彼は、カレンダー上にこの3大会があったとしてもまだ余裕があると確信している。
「絶対的にね」とフェデラーはジュネーブで開催されるレーバー・カップ開幕の前日に行われた〈チーム・ヨーロッパ〉の記者会見の際にコメントした。
「過去にはデビスカップの対戦のために、4つの場所があったんだ」
2014年にスタン・ワウリンカ(スイス)とともにプレーして優勝したデビスカップの日程を思い返しつつ、フェデラーはこう話した。当時のデビスカップは2月、4月、9月、11月の各対戦を経て優勝国が決まっていたのだ。彼は3つの別々のチーム・イベントについて、「今、それよりは少ない」との見解を示した。
スイスがデビスカップにおいて最初にして唯一となるタイトルを勝ち獲って以来、フェデラーは2016年オリンピックの出場権を得るためにたった一度の対戦にしか出場しなかった。
38歳のフェデラーが、彼の非常に厳選されたスケジュールにデビスカップをふたたび組み込むことを予想する者はほとんどいない。彼がもしプレーすると決めたなら、2020年東京五輪出場のために例外的なワイルドカード(主催者推薦枠)を得ることになるだろう。
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