フェデラーとマッケンローがチームテニス界でレーバー・カップを後押し

 他の誰よりもデビスカップに献身してきたマッケンローは、彼のキャリアの大部分でオリンピック・テニスは存在しなかったことを指摘した。

「デビスカップは、僕の人生とキャリアの中で重要な場所を占めていた。それは、自分の国を代表する貴重な機会だった」とマッケンローは語り、1900年に創設されたこの大会が“延命治療”を必要とするようになったのは最近のことだと言い添えた。

 それから突然、多くのチーム・フォーマットの大会が現れた。

「あまりに長く待ったあと、ついに根本的な変革がなされた」とマッケンローは見解を示した。

「今、彼らはあの“ATPカップ”と呼ばれるものも創設した。そんな訳で、ほとんど何もなくなったかに思われていたときに、我々は3つのチーム・イベントを持つことになったんだ」

 レーバー・カップに出場するには、選手は招待される必要がある。この大会で、彼らは1960年代の偉人であるロッド・レーバー(オーストラリア)の周りに集い、フェデラーとともに、あるいは相対して戦うのだ。

「選手たちは、ここで全身全霊を込めて戦わなければならない」とマッケンローは述べ、レーバー・カップは「生き残らなければならない大会だ」と言い添えた。

 ITFの首脳陣は、スペイン代表とFCバルセロナの有名サッカー選手であるジェラール・ピケが投資者のひとりとなっているコスモ・エージェンシーと、デビスカップに関して25年の契約を結んだ。

 テニス選手はチーム戦を楽しんでいるとフェデラーは考えており、新たなスタートを切るデビスカップと新設のATPカップがどのように受け取られるかに大いに興味があるとした。

「10年経ったあとに、カレンダーは変わらずこんなふうになっているのだろうか?それはまだ誰も知らない」とフェデラーは言った。

「6ヵ月後になれば、僕らはもっと多くのことがわかっているだろうね」

(APライター◎グラハム・ダンバー/構成◎テニスマガジン)

※写真は左からロジャー・フェデラー(スイス)、ロッド・レーバー(オーストラリア)、ジョン・マッケンロー(アメリカ)
GENEVA, SWITZERLAND - SEPTEMBER 18: (L-R) Roger Federer, Rod Laver and John McEnroe look on at Palais Eynard during the official welcome ceremony prior to the Laver Cup 2019 at Palexpo on September 18, 2019 in Geneva, Switzerland. The Laver Cup will see six players from the rest of the World competing against their counterparts from Europe. Team World is captained by John McEnroe and Team Europe is captained by Bjorn Borg. The tournament runs from September 20-22. (Photo by Robert Hradil/Getty Images for Laver Cup)

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