•  30歳過ぎからのノバク・ジョコビッチ(セルビア)の成功の秘密は? それは、テニス界で最強の一角である彼のリターンではないし、脚を滑らせ、身体を低く折り曲げてのコートカバーリング力でもない。または、彼のベースラインプレーの安定性でも、プレッシャー下で力を発揮する能力でもない。

     その年齢でこんなにもいいプレーを続けられる理由をジョコビッチ自身に聞いてみるといい。オーストラリアン・オープンの前年度覇者は、ライバルであるロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)とも共有しているという“ある能力”を指摘する。

    「ロジャーもこれについて話しているし、ラファもだ。年齢は単なる数字なんだよ。これは単なるお決まりのセリフではなく、僕ら3人が共通して擁していると僕が感じているものなんだ。それが本当に僕らのキャリアへの、そして人生へのアプローチの仕方なんだ」

     オーストラリアン・オープン直前の記者会見の際に、ジョコビッチはこう言った。

    「僕らはプライベートの生活とプロとしての生活の間のバランスを保つ方法、方程式を見つけた。だから僕らはテニス界で秀でることができ、長い年月のあとになお、最高レベルで戦い続けることができる。変わらずモティベーションを持ち、変わらずメンタル的なエネルギーに満ちている。そしてもちろん、肉体的にも準備を整え、台頭してくる若い選手たちとベスト・オブ・5セットを戦えるだけフィットしている」

     32歳のジョコビッチは30歳になったあとに、すでに4度グランドスラムで優勝を遂げている。これはフェデラーと同じ数だ。プロ化以降の時代において30歳以降に彼より多くのグランドスラムでタイトルを獲っている男はたったひとりだけ。それは現在33歳で、30歳以降に5つのタイトルを獲ったナダルだけだ。

     言うまでもなく、彼らはグランドスラム大会における男子シングルス優勝回数で史上トップ3の座を占めている。フェデラーが20回で首位、ナダルが19回でそれに続く。

     ジョコビッチは迅速に16回まで上がり、その中にはオーストラリアン・オープンでの記録的な7回の優勝も含まれる。彼は過去6大会で4回、この大会で優勝を遂げている。

    「僕の意見では、僕のキャリアは数年ずつ、一区切りの連続で進んでいる。それぞれの期間には人生における違った状況、環境があり、それが僕を今日の選手、今日の人間にした。僕はただ、それらやってくる新しい状況に慣れ、進化し、ある意味でより強くならなければならず、これら各時期に目的とモティベーションを見つけなければならない」とジョコビッチは自己分析した。

    「5年前と比べると僕はまったく違った人間だし、今日まったく違った生活を送っている。僕はふたりの子供の父親だ。だから言うまでもなく、状況は5年前や10年前とは違っている。わかるだろう?」と彼は語った。「それは、必ずしもよりよいとか、より悪いとかいうことではないんだ。ただ、違っているんだよ」。

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