新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの最中に無観客でUSオープンを開催することでチケット収入を失うにも関わらず、全米テニス協会(USTA)は今年の大会の選手への賞金総額は5340万ドルとなると発表した。これは2019年の賞金総額5720万ドルの93.30%ということになる。

 USオープンの男女シングルス優勝者は、それぞれ300万ドルずつを受け取る。これは昨年の同大会の最高賞金と比べて85万ドル少なく、22%減ということになる。全体的には、2020年には選手への賞金は400万ドル近く減少する。

 ディフェンディング・チャンピオンのラファエル・ナダル(スペイン)は火曜日、パンデミックの間は大陸横断の旅をしたくないことからUSオープンに出場しないと発表した。女子世界ランク1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)もまた、これ以前に欠場を宣言していた。

 予定されていた通り、USオープンは8月31日からニューヨークでスタートする。混乱を極める今年のスポーツ界で、予定通りというのはかなり稀なことだ。プロテニスはパンデミックを理由に3月途中から中断し、多くのプレーヤーやコーチたちが定期的な収入を失った。

 女子ツアーは今週からイタリア・パレルモの大会で活動を再開したが、男子ツアーは今月後半まで待っている状況となっている。

 6月の時点でUSTAの最高経営責任者(CEO)であるマイク・ドース氏はAP通信に対し、2020年にはチケット販売やホスピタリティなどからくる収入の喪失でUSオープンの純利益は80%減少するだろうと話していた。

 それでもシングルス1回戦の賞金は唯一増額され、5%アップして5万8000ドルから6万1000ドルになった。2回戦(10万ドル)と3回戦(16万3000ドル)に到達した選手の賞金は、昨年と同一となっている。

 シングルスに関しては、そこから上はラウンドごとに減額されている。4回戦の賞金が28万ドルから25万ドルへ、準々決勝が50万ドルから42万5000ドルへ、準決勝が96万ドルから80万ドルへ、そして準優勝者の賞金は190万ドルから150万ドルになった。

 ダブルスの場合、削減率はさらに大きくなる。優勝賞金は男女とも1組40万ドルで、昨年の74万ドルと比べて46%減となる。

 2020年の賞金総額には、以前に発表されたATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)および国際テニス連盟(ITF)と4つのグランドスラム大会を運営するグループが協力して結成した「プレーヤー救済プログラム」(パンデミックに影響を受けた選手たちを救済するための基金)に提供した100万ドルと、予選廃止とダブルスのドロー削減の補償金である660万ドルも含まれる。

 今大会での選手たちへの報酬は、「前例のない時期において、選手たちと彼らの財政的健全性を援助することへの献身を象徴しています」とドース氏は水曜日に語った。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はUSオープンの男女シングルス優勝トロフィー(Getty Images)


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