ツアーの早期復活は「非常に難しいだろう」とナダル、プレー再開後の故障誘発に懸念

テニスが早い時期に活動に戻るのは「非常に難しいだろう」とラファエル・ナダル(スペイン)は考えており、ツアーが再開となったときの故障の危険を懸念している。

 月曜日にスペインの新聞に掲載されたNBAプレーヤーのパウ・ガソル(スペイン)との合同インタビューの中で、ナダルはこう話した。

「トレーニングは問題ではないと思う。しかし競技となると…非常に難しいのではないかと僕は見ている」とナダルはコメントした。「今は皆が責任感を持ち、首尾一貫した態度をとらなければならないときだ。どうすれば毎週違う国に旅することができるようになるのか、僕には分からない」。

「それは僕らが望んでいることではないとはいえ、僕は観客なしでプレーしても構わない。でも残念なことに、僕が見る限りでは状況はよくなりつつあるかもしれないが、我々のスポーツに関して言えばすぐにまた競技を行うのは賢明ではないと思う」

 チームスポーツと比べればテニスの試合でウイルスに感染するリスクはより小さいとはいえ、ホテルから社会の他の様々な部門に至るまで、テニスの大会の運営には多くの人々が関与しているとナダルは指摘した。

「多くの人々が毎週のように移動しなければならないから、競技の特性ということに関して恐らく我々のスポーツはもっとも難しいものだろう」と彼は述べた。

 キャリアを通して深刻な故障に対処し続けなければならなかったナダルはまた、プレーヤーたちが活動を再開したときに新しい故障のリスクが高まるのではないかと懸念していた。

「ふたたびボールを打ち始めるとき、僕の腕のそこかしこは痛むことだろう…。手首も、肘も」とグランドスラムで「19」のタイトルを勝ち獲った男は不安を口にした。「ずっとプレーをしていないと、ほんの少しであっても運動し続けていた場合と比べてケガをするリスクはずっと大きくなる」。

「もし毎日30分でもテニスに関係するトレーニングをすることができていたら、少なくともテニスに必要とされる特殊な筋肉を鍛えるエクササイズができれば、プレーを再開したときに自分の身体からさびを落とすのに役立つだろうと思う」

 ガソルもまた、ゴルフやF1など他のスポーツのアスリートも参加したZoom(ネット上でビデオ会議をするツール)でのセッションを通して行われた新聞インタビューの中で、自分の懸念について話した。

 このインタビューは、コロナウイルスの世界的大流行によって引き起こされた健康危機の期間に赤十字への寄付を奨励するためのナダルとガソルのキャンペーンを支援する目的で行われた。インタビューは、『マルカ』、『AS』、『ムンド・デポルティボ』、『スポルト』といったスペインのスポーツ新聞に掲載された。

 足の故障のためにもう1年以上も戦線から離れていたガソルも、NBAがプレーを再開するときに体を戻す上で厳しいときを経験するだろうことが予見されている。

「僕は東京五輪に向けて準備しようと考えていたのだが、その予定が狂ってしまいました。今は状況が変わってしまい、多くのことが不確かだ」と彼は語った。「僕がバスケットボールのコートに戻るとき、痛むのは僕の(故障していた)足だけではない。腰も、背中も、肩も、膝も…すべてが痛むだろう」。

 ガソルによれば、NBAはリーグ再開前に選手の練習期間を少なくとも3週間から4週間は取りたいと考えているという。

 ナダルはまた、85人の子供たちを含む約150人の人々が自室隔離を行っていたマヨルカ島にある彼のテニスアカデミーで、どれほど特別な注意を払ってきたかについても話した。

 スペインは3月14日からロックダウン(都市封鎖)を行っており、自宅隔離は少なくとも5月9日まで続くことが予想されている。(APライター◎タレス・アッゾーニ/構成◎テニスマガジン)

※写真はアカプルコの大会でのラファエル・ナダル(スペイン)
ACAPULCO, MEXICO - FEBRUARY 29: Rafael Nadal of Spain gestures during the singles match against Taylor Fritz of the United States during Day 6 of the ATP Mexican Open at Princess Mundo Imperial on February 29, 2020 in Acapulco, Mexico. (Photo by Hector Vivas/Getty Images)

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