エクアドルが3連勝で格上日本を倒し、ファイナルズ進出を決める [デビスカップ]

男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten」のファイナルズ予選「日本対エクアドル」(3月6、7日/兵庫県三木市・ブルボンビーンズドーム/室内ハードコート)で日本代表チームを後押しする観客が不在の中でエクアドルがダブルスに勝って3勝0敗とし、11月にマドリッドで行われるファイナルズ出場権をもぎとった。

 ゴンサロ・エスコバル/ディエゴ・イダルゴ(エクアドル)はコロナウイルスの感染を懸念して無観客で実施された空のスタジアムで、日本のマクラクラン勉(イカイ)/内山靖崇(北日本物産)を7-6(3) 6-3で破ったのである。

「日本を応援するファンがいない状況だったことは、我々にっとって有利に働いた」とイダルゴはコメントした。「観客がいないスタジアムでプレーするのは奇妙でいつもと違っていたけど、おかげで互角の勝負ができたと思う」。

2020デビスカップ by Rakuten ファイナルズ|トーナメント表

 大会初日のシングルスでは、第1試合でエミリオ・ゴメス(エクアドル)が添田豪(GODAI)を7-5 7-6(3)で下し、第2試合はロベルト・キロス(エクアドル)が内山に7-6(4) 2-6 7-6(8)で競り勝っていた。

「彼らは懸命に戦い、本当に献身的だった。デビスカップで国を代表することに誇りをもってプレーしていたんだ」とエクアドルのラウル・ビベル監督は選手たちを称えた。「彼らのプレーぶりには非常に満足しているよ。私は彼らがテニスに費やしてきた多大な努力を知っている。十分な経済的支援を受けられないことがあっても頑張ってきたからね」。

 デビスカップの試合だけでなく、日本ではプロ野球のオープン戦や大相撲も無観客で開催されている。サッカーのJリーグは開幕したあと、3月中旬までの試合の延期が決定した。

 日本はトップランクの錦織圭(日清食品)が右肘の手術からの回復途上のため、メンバーには入っていたがエース抜きで戦うことを強いられた。世界ランクで自己最高48位をマークした西岡良仁(ミキハウス)は、次の大会が開催されるアメリカに入国できなくなる事態を恐れて出場を辞退していた。

 ダブルスで決着がついたため、このあとに行われる予定だった相手を入れ替えたシングルスは打ち切りとなった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はファイナルズ進出を決めて歓喜に沸くエクアドル代表チーム
撮影◎毛受亮介 / RYOSUKE MENJU

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