「選手の‟マイ・アイドル”について調査せよ!」こちら、テニマガ捜査本部

いまや多くの子供たちから憧れの存在となった選手たちも、過去を辿れば目標とした自分だけの“アイドル”が存在したはず。今回は、現役選手たちが憧れる選手を調査した。【2018年10月号掲載】

写真◎Getty Images、BBM 構成◎編集部

 ロジャー・フェデラー (スイス)

↓ RESPECT

ステファン・エドバーグ (スウェーデン)

ェデラーの憧れは自身と同じシングルバックハンドのピート・サンプラス(アメリカ)、ボリス・ベッカー(ドイツ)、そしてステファン・エドバーグ(スウェーデン)の3選手。特にエドバーグに対しては14年から2年間に渡って自身のコーチを依頼。師弟関係を解消する際も「(エドバーグがコーチとしてチームに加わり)夢が叶ったように思えた。彼の言葉は私のテニスに影響を与えてくれたし、それはこれからも変わらない」と敬意を示した。

今もなお良好な関係を築くふたり

 アンジェリック・ケルバー (ドイツ)

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シュテフィ・グラフ (ドイツ)

少期のケルバーは、母国ドイツのスター、シュテフィ・グラフの活躍を見て育った。ふたりのつながりは、2016年の全豪オープンでより深くなった。初めてグランドスラムの決勝に進み、決勝の相手がセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に決定。当時、セレナはグラフが記録する22回目のGS制覇にあとひとつと迫っていた。そのことを記者に問われたケルバーは、「同じドイツ人として、シュテフィの記録を守らなくてはいけない!」と奮起。多少のリップサービスではあったが、試合は実際に6-4、3-6、6-4のフルセットマッチで初優勝を手にしている。

グラフの記録を死守し、初優勝を遂げたケルバー

3 ノバク・ジョコビッチ

 ノバク・ジョコビッチ (セルビア)

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ピート・サンプラス (アメリカ)

年の芝の王者ジョコビッチがテニスを始めるきっかけとなったのが、テレビ中継で目にしたピート・サンプラスのプレー。ウインブルドンのセンターコートで優勝を飾る彼の姿を見て、いつの日かこの場所で自分も優勝すると心に固く誓ったようだ。サンプラスのプレーを見るまでは一度もテニスをしたことがなかったが、その日から毎日のように家で壁打ちに励んだと後に本人が回想している。

ウインブルドンで躍動するサンプラスの姿にジョコビッチは心を奪われた

4 シモナ・ハレプ (ルーマニア)

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ロジャー・フェデラー (スイス)

ェデラーへの憧れを隠さないのがハレプ。今年初めに自身のインスタグラムで、フェデラーとの2ショット写真を公開し、まるで子供のように喜び、はにかむ姿のハレプが見られる。また、別の日にはフェデラーの父ロバートさんとの記念写真もアップ。その熱の入れ様は、まるで一テニスファンのよう。

Simona Halep on Instagram: “Let s see how many likes i get at this pic #doubleFed#”

www.instagram.com
5 ラファエル・ナダル

 ラファエル・ナダル (スペイン)

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カルロス・モヤ (スペイン)

ダルにとってのテニスの先駆者は、同じマヨルカ島出身のモヤ。ナダルの叔父トニーもモヤの影響が大きいと語る。すでにプロとして活躍していたモヤは、島の新スター候補のナダルに目をかけ、ジュニア時代からいっしょに練習する仲へ。その心遣いに感謝するナダルは昨年からモヤをコーチとしてチームに迎え、今もよき友人、よきコーチとして彼を慕う。

昔から時間をともにするモヤ(左)はナダルにとって兄とも呼ぶべき存在

6 ガルビネ・ムグルッサ (スペイン)

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ピート・サンプラスアンドレ・アガシ (ともにアメリカ)

さい頃からアメリカのサンプラスとアガシのライバル対決が好きだったムグルッサ。サーブ&ボレーでポイントを重ねるサンプラスとベースラインから鋭いショットを打ち込む両者のプレーに影響を受けたという。

7 アンディ・マレー

 アンディ・マレー (イギリス)

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アンドレ・アガシ (アメリカ)

界一とも評されるストローク技術を手にしたマレーは、幼少期に同じくベースラインでのプレーを得意とするアガシのプレーに魅了された。マレーにとっては奇抜なルックスのアガシも、その後、心を入れ替えた後年のアガシも、どちらも憧れの対象だったという。
 7歳のマレーはアガシが好きすぎるあまり彼の真似をして、デニムの短パンや金髪のポニーテールのかつらなど「アガシセット」を買い揃えてもらい、そのすべてを“装着”してアガシのプレーをテレビ観戦していたそうだ。もちろん、プレースタイルも彼から大いに影響を受けている。

大坂なおみ (日本)

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セレナ・ウイリアムズ (アメリカ)

坂なおみが憧れている選手はグランドスラム23度制覇のセレナ・ウイリアムズ。今年3月に行われたマイアミ・オープンで初めて対戦が決まった際は喜びを隠さなかったという。その試合に勝利したときも「勝ったうれしさより試合が終わったことの寂しさを感じた」と語るほど。今年から大坂のコーチとなったサーシャ・バインはセレナの元ヒッティングパートナーだったことからも憧れが現れている。

マイアミ・オープン、そしてその後のUSオープン決勝でも対戦することに

9 ダニエル太郎

 ダニエル太郎 (日本)

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アンディ・ロディック (アメリカ)

ニエル太郎はテニス界の“Aロッド”ことアンディ・ロディックが好きな選手のひとり。ラケットはロディックの代名詞というべきバボラのピュアドライブを愛用している。一昨年のドリームテニスARIAKEではその憧れの選手と対面。錦織&マイケル・チャン対ロディック&ダニエルで初めてダブルスを組むことができ、試合後にはコート上でセルフィーをお願いする場面もあった。

Taro Daniel on Instagram: “2 Grand Slam titles and 6 finals between 4 of us #roddick #nishikori #Chang #Tokyo”

www.instagram.com

10 カリナ・ビットへフト (ドイツ)

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マリア・シャラポワ (ロシア)

れの選手に似ているのがビットへフト。9歳からマリア・シャラポワの大ファンだという彼女は、趣味の洋服でも着こなしがどことなくシャラポワに似ているような…。ビットへフト本人も「シャラポワみたいと言われているけど畏れ多いわ」と謙遜。176cmの身長から打ち込むサービスや強打を持ち味とし、プレースタイルもシャラポワから影響を受けている。

見よ、‟シャラポワ立ち”でフォトセッション

ブノワ・ペール

11 ブノワ・ペール (フランス)

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マラト・サフィン (ロシア)

「なるほど!」と合点したくなるのがペールの憧れがサフィンだということ。ラケットの破壊やコート上の奇行は、もしかすると彼から影響を受けているのかもしれない。ふたりはプレースタイルでも共通点がある。サフィンが強烈なサービスと両手打ちバックハンドが得意であるように、ペールもツアー随一のバックハンドストローカーとして有名。「ハマると手に負えない強さ」であることもふたりの魅力と言えよう。

12 ユリア・プティンセバ (カザフスタン)

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ジュスティーヌ・エナン (ベルギー)

昨年の全仏オープンで8強入りしたユリア・プティンセバ。マルティナ・ヒンギス(スイス)とジュスティーヌ・エナンを目標にプロの世界へ。特に、今でもYouTubeでエナンのプレー動画は教材として勉強しているのだとか。

今もっとも影響を与えている選手は“フェデラー”

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今もっとも影響を与えている選手は“フェデラー”

役選手の男女問わず、万人に愛される選手はフェデラーと見ていいだろう。日本の錦織もそのひとりであるように、若手の男子プレーヤーではアレクサンダー・ズベレフ、ステファノス・チチパス、ニック・キリオスらも含まれる。 また女子にも与えた影響は大きく、ハレプやビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)、マグダレーナ・リバリコバ(スロバキア)らが挙がる。

MEN

●アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)
●ステファノス・チチパス(ギリシャ)
●ルカ・プイユ(フランス)
●ダビド・ゴファン(ベルギー)
●ニック・キリオス(オーストラリア)
●デニス・シャポバロフ(カナダ)
●錦織 圭(日本)etc…

WOMEN

●シモナ・ハレプ(ルーマニア)
●ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)
●マグダレーナ・リバリコバ(スロバキア)
●マルケタ・ボンドロウソバ(チェコ)etc…

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