佐藤文平_ジュニアからシニアまで必見! これは使える、知っておくと便利な英語表現
英語ができなくてもテニスはできますが、知っておいたほうが何かと得で、外国人とも仲良くなれそう。試合観戦中に聞こえてくる英語もわかると、テニスがもっと楽しくなります!というわけで佐藤文平プロがテニスの英語表現を紹介します。【2017年11月号掲載記事】
解説◎佐藤文平(写真中央) イラスト◎サキ大地 写真◎Getty Images
さとう・ぶんぺい◎1985年12月16日生まれ。東海大菅生高から早稲田大に進み、06年インカレ優勝。卒業後にプロ転向と同時に早稲田大学大学院に進学し、2013年全日本選手権ダブルス優勝。HALEOテニスディビジョン統括ディレクター。現在はスポナビライブのATPツアー解説者としても活躍中。写真右はラジーブ・ラム、左はレイブン・クラーセン
練習編
FILE1|「Hi!」 (ねえ! )
最初の声掛けは、すいませんの「Excuse me」が一般的ですが、少し固い気もするので、もっとフレンドリーになって「Hi!」がいいと思います。挨拶のような、このシンプルな一言が出れば、相手に話しかけやすくなるはず。万国共通の最強の掛け声。
FILE2|「Where are you from?」(どこから来たの?)
見ず知らずの外国人に話しかける場合は、まず相手の外国人がどこの国の人かわかっておいたほうがよいので、よく聞いていました。あなたがその国について知っていること、その国の印象などを話してあげると、グッと親近感もわいて話しやすくなると思います。
FILE3|「Let’s play together!」(いっしょにプレーしましょう!)
たとえ言葉が通じなくても、いっしょにコートに入ってテニスをすれば自然と仲良くなれます。遠慮することなく、どんどん誘ってコミュニケーションをとることは重要。「いっしょにやろうよ、やろうよ!」という感じで、よく使いました。
FILE4|「Can you hit with me?」(いっしょに打ちませんか?)
自信があるのなら…
「You wanna hit with me?」
FILE3と、ほぼ同意語ですが、こういう言い方も多いです。「if you have time(もし時間があるようなら)」と続けると、さらにていねいな言い方に。練習相手を探しているときは、こう言ってよく声をかけていました。
FILE5|「You Good!」(いいよ! うまいね!)「Great Shot!」「Nice!」
いっしょにテニスをしたら、そう言って声をかけてあげるのが礼儀です。日本人は黙々と練習に打ち込む傾向がありますが、練習では声を掛け合って楽しく行うことが重要です。コーチが選手に教えるときにも、よく使います。素晴らしい反応系ショットがあれば「Good reaction!」と褒めてあげましょう!
FILE6|「You want play a set?」(試合でもしますか?)
日本的に言うと「そろそろ試合でもしようか?」という感じでしょうか。ある程度、コミュニケーションがとれてきたら、試合を楽しむのが一般的。「どうする?(What to do?)」と聞いて反応を確かめてから、よくゲームを楽しんでいました。
試合編
FILE7|「Which side do you wanna play?」(どっちのサイドを守りますか?)
試合をするなら、おそらくダブルスが多いと思います。相手のリターンサイドを聞く場合の表現です。答えは「Deuceside」か「Adside」になります。「Fore side」「Back side」という答え方でもOK。私の場合は、こう聞かれたら、いつも「I am playing deuce side usually(いつもはデュースサイド守っている)」と答えていました。
FILE8|「Let’s go buddy!」「Come on buddy!」(よし、行こうぜ!)
「buddy」は仲間、相棒、親友という意味ですが、ダブルスの試合中によく使いました。パートナーを「buddy」と呼ぶわけです。ベンチからいっしょに立ち上がるとき、あるいはポイントが始まる前に、こう言ってふたりの気持ちを高めるわけです。外国人同士のダブルスの試合を見ていると、よく聞こえてきます。ちなみに「buddy」は男性が男性に対して呼ぶ表現なので女性は使いません。
FILE9|「No worries」(どんまい、気にしない)
ダブルスの試合でパートナーがミスをしたとき、日本人だったら「どんまい」と声をかけると思いますが、「Don’t mind」とは言わず、この言い方が多いです。
FILE10|「My bad」(悪かった)
パートナーがミスをしても、「いや、今のは自分が悪かった」という意味でよく使いました。こう言えば、パートナーの気持ちも少しは楽になるでしょう。ちなみに日本人はミスをすると「ごめん!」とよく言いますが、外国人は「Sorry」とは絶対に言いません。それを口にしたら、そこで主従関係ができてしまって関係がおかしくなるからです。
FILE11|「Let’s do that!」(やってやろうぜ!)
パートーナーと会話を交わしたあと、あるいは作戦を打ち合わせたあと、よく使う言葉です。「一丁、やってやるか!」という感じです。「We can do it!(俺たちならできるぜ!)」は同じような意味で、これもよく使いました。
FILE12|「It was fun」「I had a great time」(とても楽しかったよ)
いっしょにプレーした仲間、パートナーと別れるときには、簡単で構わないので感謝の気持ちを相手に伝えることが大切。「bye」だけだと素っ気ないです。
観戦編
FILE13|「Autograph please!」(サインください!)
選手にサインをお願いするときは、この言葉がシンプルです。「Sign please」と叫んでいる人をよく見かけますが、それでは通じません。選手が書くサインは「signature」ではなく「Autograph」が正しいので、ご注意を。
FILE14|「Selfie please!」(いっしょに写真を!)
「Selfie(セルフィー)」とは自撮りの意味で、これだけで「いっしょに携帯で写真を撮ってください」という意味になります。こんなチャンスは滅多にありませんが、そのときが来たら、こう言って自分の携帯でいっしょに撮ってもらいましょう。私はジョコビッチにお願いして成功したことがあります。ちなみに「Selfie stick」とは自撮り棒のことです。
FILE15|「Good Luck!」「Best Luck!」(頑張ってください!)
サインをもらったあとは「Thank you very much」でいいと思いますが、この言葉を続けると「頑張ってください」という意味も伝わります。少し離れて選手を見かけた場合や通り過ぎ去ったときなど、その選手の名前を叫んで手を振ったり、追いかけたりすると思いますが、選手名のあとに、この言葉を続けると選手はうれしいはず。
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