アンベールが第2シードのチチパスを倒す殊勲「超幸せ」 [パリ・マスターズ]

写真はハンブルクの大会でのユーゴ・アンベール(フランス)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/11月2~8日/賞金総額428万9970ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、ユーゴ・アンベール(フランス)が3時間以上に及ぶ厳しい戦いの末に第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を倒す番狂わせに成功した。

 世界ランク34位のアンベールはチチパスに7-6(4) 6-7(6) 7-6(3)で競り勝ち、その若いキャリアで最大の勝利のひとつをやってのけた。3年前には700位にも入っていなかった22歳のアンベールがATPツアーで定期的にプレーし始めたのは、昨シーズンになってからだ。

「超幸せだ。自分のことをすごく誇りに思うよ」とアンベールは喜びを露わにした。「世界最高峰の選手のひとりであるチチパスに勝つため、僕は精神的に非常に強かった」。

 これはアンベールにとって、トップ10に対する2度目の勝利だった。彼は9月のハンブルクで、世界5位のダニール・メドベージェフ(ロシア)に勝っていたのだ。

 チチパスは第2セットのタイブレークで3つのマッチポイントをセーブして勝負を第3セットに持ち込んだが、アンベールが最終的に計46本のウィナーを決めてこの戦いを勝者として抜け出した。

「彼はフォアサイドから多くのチャンスを生み出し、そこから多くのダメージを与えてきた」とチチパスはコメントした。

 予選勝者のノルベルト・ゴンボス(スロバキア)は第8シードのダビド・ゴファン(ベルギー)を6-4 7-6(6)で振りきり、3回戦に駒を進めた。ゴンボスの次の相手は、第9シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に決まった。カレーニョ ブスタはこの日、ヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を7-6(3) 6-2で退けた。

 より早い時間帯には、グランドスラム大会を3度制した実績を持つスタン・ワウリンカ(スイス)がダニエル・エバンズ(イギリス)との1回戦を6-3 7-6(3)で制した。元世界3位で第12シードのワウリンカは35本のウィナーを決め、エバンズに対する戦績を5勝0敗とした。

「僕はいいサービスが打てていたし、動きもよかったよ」とワウリンカは振り返った。この大会での彼の最高成績は2015年のベスト4進出で、それは彼がフレンチ・オープンで優勝を遂げた年でもある。

 ワウリンカはファーストサーブからのポイントを7ポイントしか失わず、第1セットの第3ゲームで直面したふたつのブレークポイントをセーブした。彼は次のラウンドで、ジル・シモン(フランス)を3-6 6-3 6-3で破って勝ち上がったトミー・ポール(アメリカ)と対戦する。

 そのほかの試合では、日本の西岡良仁(ミキハウス)がパブロ・アンドゥハル(スペイン)を5-7 6-4 6-2で、アドリアン・マナリノ(フランス)はドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)を7-6(5) 6-3で下し、勝ち上がった両者の2回戦での対戦が決まった。

 新型コロナウイルス(COVID-19)の感染を抑える目的でフランスで実施されているロックダウン(都市封鎖)のため、大会は無観客で開催されている。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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