メドベージェフがシュワルツマンを退け準決勝へ「今日のプレーは最高だった」 [パリ・マスターズ]
2019年USオープン準優勝者のメドベージェフは、コートに立ってからわずか1時間でシュワルツマンを得意の強打で圧倒した。
「今日のプレーは最高だった。このレベルをいつでも維持したいけど、それがテニスの難しさなんだ」とメドベージェフは振り返った。
ビッグヒッターのメドベージェフは一度もブレークポイントに直面することなく、ファーストサーブからのポイントを28本中27本獲得するなど完璧に近い出来だった。メドベージェフは常に冷静に戦い、両セットで相手のサービスゲームを2度ブレークした。
「ダニールを相手にするときは、すべてのポイントでラリーを15~20本続ける粘りが必要だ。早くウィナーを狙いにいくと墓穴を掘る。今日はその粘りがなかった」とメドベージェフとの対戦で4連敗となったシュワルツマンは語った。
メドベージェフは次のラウンドで、第10シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦する。ラオニッチは2つのマッチポイントを凌ぎ、ノーシードから勝ち上がってきたユーゴ・アンベール(フランス)との初対戦を6-3 3-6 7-6(7)で制した。
どちらに転んでもおかしくない競ったタイブレークで、ラオニッチは自身2度目のマッチポイントをこの日25本目のサービスエースで決着をつけた。
第3セットのスタートでアンベールは0-40とラオニッチのサービスゲームをブレークする大きなチャンスを手にしたが、そこを取れなかったのが最後まで響いた。
もつれ込んだタイブレークで5-1とリードしたアンベールは、5-4からラオニッチのフォアハンドがアウトして最初のマッチポイントを迎えた。しかしラオニッチはそこから粘りを見せ、長いラリーの末にフォアハンドのウィナーで1つ目、強烈なサービスでアンベールのリターンがネットして2つ目のマッチポイントを凌いだ。
アンベールも6-7からマッチポイントを1本凌いだが、次にダウン・ザ・ラインのバックハンドをミスしてリードを許すとラオニッチが最後はサービスエースを決めて勝利の雄叫びを上げた。
トップハーフの準決勝は、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)と第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の顔合わせとなった。ナダルが第9シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を4-6 7-5 6-1で振りきり、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は第12シードのスタン・ワウリンカ(スイス)を6-3 7-6(1)で退けた。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染を抑える目的でフランスで実施されているロックダウン(都市封鎖)のため、大会は無観客で開催されている。(APライター◎ジェローム・パグマイア/構成◎テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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