初優勝を目指すナダルがルブレフにストレート勝利で好スタート [Nitto ATPファイナルズ]

写真はラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)

男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月15~22日/賞金総額570万ドル/室内ハードコート)が開幕し、初日のシングルスはグループ・ロンドン2020のラウンドロビン(総当たり戦)第1戦が行われた。

 アフタヌーンセッションで第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が第6シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)に7-6(5) 4-6 6-3で競り勝ち、イブニングセッションでは第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が大会デビュー戦に臨んだ第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-3 6-4で下し、それぞれ白星スタートを切った。

 今大会でのナダルは、男子の最多記録に並ぶ20回目のグランドスラム制覇とツアー通算マッチ1000勝目を記録したシーズンをATPファイナルズでの初のタイトルで飾ることを目指している。彼はこのシーズン末のトップ8によるエリート大会への出場権を16年連続で獲得していたが2度の準優勝が最高成績で、故障のために6度出場を断念していた。

「もちろん、いいスタートを切ることは重要だ。ストレートで勝つことができて自信になったよ」とナダルはコメントした。「サービスゲームでしっかりとしたプレーができてそれほど苦しまなくて済んだから、僕はリターンゲームにリラックスして臨むことができたよ」。

 試合の出だしから主導権を握ったナダルは、第1セットでは、自分のサービスゲームでわずか5ポインとしか落とさなかった。彼は3-2からブレークして4-2とリードし、このゲーム最後のショットをアウトしたルブレフはフラストレーションからラケットを地面に叩きつけた。

 今年最多の5タイトルを獲ったルブレフは、今もっとも勢いのある選手のひとりとしてこの大会に乗り込んできた。しかし彼はナダルに対するこの日の試合では安定性を欠き、絶え間なく身振り手振りで苛立ちを表現したりポイント間に自分に向けて叫んだりした。

 ナダルは第2セットの最初のゲームでもブレークに成功し、一度も相手にブレークポイントを許さなかった。5-4からサービング・フォー・ザ・マッチを迎えたナダルは、ルブレフのリターンアウトによってふたつめのマッチポイントをものにして試合に終止符を打った。

「僕は少し緊張してしまって、まったくいいサービスが打てていなかった」とルブレフは振り返った。「そして第2セットでブレークされたとき、リラックスしていいサービスが入るようになったんだ。そこからは違う試合になったけど、ちょっと遅すぎたね」。

 大会2日目はアフタヌーンセッションで第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第8シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と、イブニングセッションでは第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する予定になっている。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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