山崎郁美が1年生唯一のベスト8入り[インカレ2020]
女子シングルスは、松田美咲(亜細亜大/第1シード)、伊藤沙弥(立命館大/第7シード)、大野菜々子(関西大/第13シード)、そして千村もも花(筑波大/第8シード)の4年生4人が準々決勝に進出した。
松田、伊藤(沙)、大野の3人はそれぞれ下級生を相手にストレート勝利をおさめ、千村は昨年インカレで8強入りを果たした吉田安佐(関西学院大4年)に6-1 6-1と完勝した。
3年生では第9シードの伊藤日和(同志社大)が第5シードの倉持美穂(早稲田大4年)に7-5 6-3と粘り勝ち。第1セットは1-5から6ゲームを連取する勝負強さを見せた。第6ゲームまで自らのミスで自滅状態だったが、追い込まれた場面から「緩急を使って相手コートの中央に(ボールを)集めた」ところ、次第に相手のミスが増えはじめ、流れが一変した。
第1セット1-5からの逆転劇を見せた伊藤日和(写真◎BBM)
これで2年連続のベスト8入り。次戦はトップシードの松田と初めて対戦する機会が訪れる。実績は「私よりも(松田のほうが)上の、上の方で、ずっと対戦したかった。大会前からベスト8まで絶対にいこうと思っていたので」と声も弾み、明日の準々決勝は「チャレンジャーの気持ちでいきたい」と意気込んだ。
その伊藤と同じく3年生の平田歩(慶應義塾大)は一昨年のベスト4以来2年ぶりの準々決勝に進出し、2年生からは第6シードの阿部宏美(筑波大)が神鳥舞(早稲田大1年)にフルセット勝ち。そして第15シードの山崎郁美(亜細亜大)は昨年のインカレ室内準Vの今村凪沙(鹿屋体育大4年)を6-3 6-2で破り、1年生でただひとり8強入りを果たした。
速いテンポで次々打ち込んでくる今村に対し、「今日は風が強かったので、試合前から風上、風下での戦略を変えようと考えて、それを徹底できた」と山崎。3学年上の実力者との対戦であっても、最後まで冷静さは失われなかった。初戦からオールストレート勝ちと勢いに乗っているが、次戦の伊藤(沙)もそれは同じ。好調同士の対戦からも目が離せない。
大会6日目の11月22日(日)は9時30分から始まり、男女シングルスと男女ダブルスの準々決勝が行われる予定となっている。
取材◎中野恵太 写真◎松村真行、BBM
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