マレーが新型コロナ陽性、オーストラリアン・オープン出場に疑念
大会側は声明文を通し、3度グランドスラム大会を制した男はロンドンに程近い自宅で隔離に入っていると明かした。
「残念ながらこの事実は、彼が他のプレーヤーたちと一緒に検疫期間を過ごすために近日中にオーストラリアに到着するオフィシャルAO(オーストラリアン・オープン)チャーター便に乗ることができないということを意味しています」と大会主催者は声明文の中で説明した。
「AOのファンたちはアンディを愛しています。また我々は彼がメルボルンで戦うことをどれほど愛しているか、彼がこの機会に臨むためにどれほど厳しい練習を積んできたかを知っています」
この2021年最初のグランドスラム大会本戦に、マレーはワイルドカード(主催者推薦枠)で出場することが決まっていた。
COVID-19の規制のためにオーストラリアン・オープンは従来より3週間開始を遅らせ、2月8日に開幕する予定になっている。プレーヤーやオフィシャルは、オーストラリア到着後から14日間の検疫期間を過ごさなければならない。
メルボルンで5度準優勝した実績を持つマレーは長距離移動を伴う海外渡航でウイルスに感染するリスクを最小限に減らすためと称し、アメリカ・フロリダ州でのデルレイビーチ・オープン出場を取り消していた。
それでもわずかではあるが、マレーがオーストラリアン・オープンに出場する可能性はまだ残されている。テニス・サングレン(アメリカ)は11月と今週の月曜日にも陽性と判定されたにも関わらず、ロサンゼルスからメルボルンに向かうフライトのひとつに搭乗するための特別許可を与えられた。
オーストラリア政府と合意の上で定められた大会のプロトコルではすべてのプレーヤーはオーストラリアに向けて出発する前のウイルス検査で陰性の結果を受け取っていなければならず、到着時にまた検査を受けあとに14日間の検疫期間をホテルと練習場の間だけで過ごすと決められている。しかし世界ランク50位のサングレンはオーストラリアの保健当局が彼の病歴を調べて評価した結果、例外措置を与えられた。
マディソン・キーズ(アメリカ)もまたオーストラリア行きのフライトに乗る前に検査で陽性と判定され、自宅で自己隔離を行っているという。
「オフシーズンにハードワークを積み、テニス・オーストラリアとツアーが大会を実現させるため多いに努力したことを知っているだけに、今後数週間プレーできないことを残念に思います」とキーズはツイートした。
約1200人の選手とコーチやチームの面々および大会オフィシャルたちの最初の一団が、木曜日にオーストラリア向けて出発した。
テニス・オーストラリア(豪州テニス協会)は木曜日に発表した声明文を通して「以前に陽性判定を受けたことのある選手たちは彼らが完全に回復してもはやウイルスを他者に感染させる可能性を持たず、他の人々に危険をもたらすことはないという事実の証明として非常に詳細にわたる追加的な医療情報を提供することを要求されている」と説明していた。
ここ数年に渡って股関節のケガと手術に苦しめられてきたマレーは、現在世界ランキングを123位まで落としている。33歳のマレーは2年前のオーストラリアン・オープン期間中の会見で涙を流しながら引退を示唆したが、それから2度目の手術を受けてキャリアを延長させていた。(APライター◎ケン・マグワイア/構成◎テニスマガジン)
Wishing you all the best with your recovery @andy_murray pic.twitter.com/SRMQeuIxLp
— #AusOpen (@AustralianOpen) January 14, 2021
写真◎Getty Images
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