引退示唆の2年後、マレーがオーストラリアン・オープン本戦ワイルドカードを獲得

写真は2019年オーストラリアン・オープンでのアンディ・マレー(イギリス)(Getty Images)

オーストラリアン・オープン準優勝歴5回のアンディ・マレー(イギリス)が日曜日、2021年最初のグランドスラム大会でシングルスの本戦ワイルドカード(主催者推薦枠)を授与された。元世界ランク1位のマレーは股関節の故障と戦い手術を潜り抜けた数年を経て、ATPランキングを122位にまで落としている。

「アンディがメルボルンに帰ってくることを、我々は両手を広げて歓迎します」と大会ディレクターのクレイグ・タイリー氏はコメントした。「5度決勝に進出した実績を持つ彼は本当に多くの素晴らしい試合に不可欠な存在で、近年のオーストラリアン・オープンの歴史においてストーリーラインの一部でした」。

 マレーは2年前のオーストラリアン・オープン期間中の会見で涙を流しながら引退を示唆したが、そのあとキャリアを延長するために2度目の手術を受けた。

「彼の引退表明は、心を揺さぶられる出来事でした。大きな手術を受けてふたたびツアーに復帰するために立ち直った彼がカムバックする姿を目にすることは、2021年大会のハイライトになるでしょう」とタイリー氏は言い添えた。

 日程を変更したオーストラリアン・オープンはプレーヤーやオフィシャルたちが入国してから14日間の検疫期間を取ることができるようにするため、通常の期日より3週間開始を遅らせた2月8日から21日に行われる予定になっている。プレーヤーは検疫期間の間にメルボルン・パークで1日5時間の練習を許可されるが、それ以外の時間にはホテルで自己隔離する必要がある。

 ワイルドカードを受け取った他の選手の中には、一連のケガから回復しつつあるが2019年USオープンからツアーレベルの試合をプレーしていないタナシ・コキナキス(オーストラリア)が含まれている。彼は腺熱 (身体各所のリンパ節が腫れて高熱を出す病気)のため、2020年オーストラリアン・オープンを欠場していた。

 女子ではアリナ・ラディオノワ(オーストラリア)とデスタニー・アイアバ(オーストラリア)が新たに地元ワイルドカードで本戦出場権を手に入れ、スミト・ナガル(インド)とワン・シユ(中国)はアジア・パシフィック枠の本戦ワイルドカードを受け取った。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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