「才能だけならノバクもラファもロジャーの足元にも及ばない」1回戦を突破したキリオスがビッグ3を語る

1回戦でフェデリコ・フェレイラ シウバ(ポルトガル)にストレート勝ちのニック・キリオス(オーストラリア)

今年最初のグランドスラム大会となる「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦2月8~21日/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、ノーシードのニック・キリオス(オーストラリア)が予選勝者のフェデリコ・フェレイラ シルバ(ポルトガル)を6-4 6-4 6-4で下して初戦を突破した。

 強烈なサービスやストロークに加え、股抜きボレーのウィナーを決めるなど、キリオスはテクニカルな面も見せての勝利。記者会見で試合を簡単に振り返った。

「長く実戦から離れていたから難しい試合だった。相手は若くて伸び盛りの選手。フォアハンドがいいし、とてもテクニカルだった。自分のスタートは悪かったが、そこからファイトバックできたことに満足しているよ」

 昨年2月のアカプルコを最後に長期間ツアーを離れていたが、メルボルンの前哨戦で復帰。約1年ぶりの公式戦に出た感想を語った。

「去年のスタートまではたくさん試合をして、グランドスラムでは自分がベテランのように感じていた。でも今日はルーキーのような気持ちだった。3、4時間も暑い中で戦いたくなかったから、第1セットはどうしても落としたくなかった。第2、第3セットにも全然満足できない。だからこそ勝ててうれしいよ。全然心地よくなかったし、サービスがよくなかった。でもリターンは結構よかったと思うよ」

 今大会の目標は非常に現実的なものだ。

「楽しめればいい。3、4試合、このオーストラリアの太陽の下でプレーできれば満足だ。自分のベストを取り戻すのは簡単なことじゃないんだ」

 質問者から、前日にノバク・ジョコビッチ(セルビア)が自身について「オフコートでの彼を正直、あまりリスペクトしていない」という発言について聞かれると表情を一瞬変えたが、冷静に受け答えした。

「彼の発言は不思議だ。過去に色々あったかもしれないが、俺はいい試合もたくさんしたと思っている。パンデミックの間も車を走らせて食料を届けたり、人々を支援していた。ウイルスを広げたくないから細心の注意を払ってね。基金を立ち上げて寄付もしている。オフコートで色々活動しているけど、なぜそう言われるのかわからない。彼のパンデミック中の行動こそ、ダメだった」

 この発言のあとに、「完璧な受け答えだろ?」と笑顔を見せたキリオス。記者の対立を煽ろうとする質問にも動じなかった。そしてビッグ3で誰が一番強いかと聞かれ、興味深い答えが返ってきた。


キリオスの目線から見たビッグ4(ナダル、フェデラー、ジョコビッチ、マレー)のすごさを語った

「3人ともそれぞれ違った意味ですごい。強さはそれほど変わらないかな。ただ、才能となるとロジャーが断トツだ。彼の繊細なタッチは誰にも真似できない。才能だけならラファもノバクもロジャーの足元にも及ばない。ラファはクレーコートでは最高だが、俺との相性は悪いんだ。強烈なサービスが決まれば、そんなに難しくない相手だ。ノバクも強いが、相性で言うとアンディ(・マレー/イギリス)のほうが俺は苦手だね。とにかく、もっとも偉大なのはロジャーだよ。彼と対戦すると、自分が本当に下手くそだと感じる。ロジャーが間違いなく、“The GREATEST”だ。ノバクも60連勝(実際は43連勝)くらいしているんだろ? とんでもない記録を残し、現在のステータスに届いたのだからすごい選手だよ」

 そう答えるとキリオスは記者会見を終えた。果たして目標通り、炎天下のメルボルンで3、4試合戦えるかどうか、多くのファンだけでなく選手たちや記者からも大いに注目を集めている。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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