“常に全力”のナダルが2回戦へ「1日1日を切り抜けていかなければならない」 [オーストラリアン・オープン]

写真はラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)

今年最初のグランドスラム大会となる「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦2月8~21日/ハードコート)の大会2日目は、男女シングルス1回戦が行われた。

 第3セットの終わりにブレークポイントに直面したラファエル・ナダル(スペイン)は左方向にダッシュするとフォアハンドでポール回しのランニングショットを放ち、ボールはラインぎりぎりの内側に着地した。

 オーストラリアン・オープン前にナダルを煩わせていた背中の痛みも、彼が1回戦の試合を可能な限り迅速に終わらせる障害にはならなかったようだ。

 肩をすくめて俯いた世界ランク56位のラスロ・ジェレ(セルビア)は、ポイントを取るためにさらに何をすべきなのか自問していたに違いない。

 すべてを打ちにいくジェレが結果的に最後となったゲームで最初のポイントでダブルフォールトを犯したとき、ロッド・レーバー・アリーナの観客の中のある女性が「大丈夫よ、ラスロ!」と叫んだ。言うのは簡単だ…。

 第2シードのナダルは数ヵ月ぶりの公式戦を、ジェレに対して6-3 6-4 6-1のスコアで終わらせた。彼は腰の張りを訴え、先週のATPカップでスペイン代表メンバーに入りながら1試合もプレーしていなかった。

「数日前に言った通り、僕の背中の状態は完全ではない。1日を切り抜けることができれば、そのたびに回復するチャンスがあるかもしれない。それが現状だ。常に改善していく可能性があるからこそ、僕はここにいてプレーしているんだ。もっと回復できるように努力して、自分自身でチャンスを作っていくために戦っているんだ」と彼は語った。

 サービスモーションに施された小さな変更は、彼が1回戦で“生き残る”ために取った予防策のひとつ策だった。

「僕は1日1日を切り抜けていかなければならない。とにかくポジティブな気持ちを保とうと努力しているだけだ」とナダルはコメントした。(APライター◎ジャスティン・バーグマン/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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