大詰めで躊躇したワウリンカが大量リード生かせず「彼は勝つに値した」 [オーストラリアン・オープン]

写真はスタン・ワウリンカ(スイス)(Getty Images)

今年最初のグランドスラム大会となる「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦2月8~21日/ハードコート)の大会3日目は、男女シングルス2回戦と男女ダブルス1回戦が行われた。

 スタン・ワウリンカ(スイス)はこれまで、オーストラリアン・オープンで多くの思い出に残る5セットマッチを戦ってきた。彼は優勝した2014年のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に対する伝説的な準々決勝、昨年のアンドレアス・セッピ(イタリア)との2回戦とダニール・メドベージェフ (ロシア)に対する4回戦を含め、いくつかの試合で勝ってきた。

 今年の2回戦でもワウリンカはもうひとつのフルセット勝利を掴みかけたが、第5セットのタイブレークで大きなリードと3つマッチポイントを無駄にしてマートン・フチョビッチ(ハンガリー)に5-7 1-6 6-4 6-2 6-7(9-11)で敗れた。

「勝つこともあれば負けることもある」とグランドスラム大会を3度制したワウリンカは語った。

「(タイブレーク)6-1から、僕はプレーの仕方について少し躊躇し始めてしまった。僕はボールをコートに入れたいと思いすぎ、ショットを思い切って打っていなかったのかもしれない。僕がミスを始めたのはそのときからだった」と彼は振り返った。「彼はよく戦っていたよ。タフな選手だ…。そして彼は勝つに値した」。

 タイブレークの最後の7ポイントで出てしまった5つのアンフォーストエラーが高くつき、彼は試合を落とすことになった。それはワウリンカにとって、そのような日だったのだ。彼は試合を通して73本のアンフォーストエラーを犯し、うち43本は通常なら非常に頼りになる片手打ちバックハンドからのミスだった。

 今大会の最初の2試合で合計8時間もコートで過ごしたフチョビッチは、ふたつの5セットマッチを生き延びたことになる。彼は次のラウンドで、コランタン・ムーテ(フランス)を6-7(1) 6-1 6-1 6-4で破って勝ち上がった第14シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦する。

「もう死にそうだよ。本当に疲れて、へとへとだよ」と彼はコメントした。(APライター◎ジャスティン・バーグマン/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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