脇腹を痛めたジョコビッチが「プレーし続けられるか分からない」と弱気な発言 [オーストラリアン・オープン]

写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)

今年最初のグランドスラム大会となる「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦2月8~21日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で第27シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)に追い詰められて5セットの末に勝ったあと、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は転んで肉離れを起こしたために棄権しなければならないかもしれないと弱気な発言をした。

 彼の対戦相手だったフリッツは、その言葉を信じていなかった。彼はジョコビッチがは間違いなく日曜日にはコートに戻り、18度目のグランドスラム制覇を目指すだろうと考えている。

「彼が第5セットで見せたようなプレーができるなら、試合をしない理由を見出せないよ。彼は誰だって倒せるさ」とフリッツはコメントした。

 金曜日の夜に世界ランク1位のジョコビッチが逆を突かれて足を滑らせたとき、彼は2セットリードで快走しているように見えていた。彼はメディカルタイムアウトを取って脇腹に治療を受け、のちにまたトレーナーを呼んだ。フリッツは反撃を開始して勝負は5セットにもつれ込んだが、最終的にジョコビッチは7-6(1) 6-4 3-6 4-6 6-2で勝利を掴んだ。

 試合が終わったとき、ジョコビッチは雄叫びを上げながら身体を反らせて両腕でガッツポーズを作った。勝利を誇示する彼の声は、空っぽで静かなロッド・レーバー・アリーナに響き渡った。試合は観客がいる状態で始まったが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染対策として土曜日から5日間のロックダウンが始まるため、観客たちは23時30分過ぎ(ジョコビッチが試合を終わらせる1時間ほど前)に会場から立ち去らなければならなかったのだ。

 オンコートインタビューの間、ジョコビッチは感情を抑えているように見えた。そして彼は元気がなく、悲観的だった。

「間違いなく、筋肉の肉離れだと分かっている。だから2日以内に回復できるか分からない。分からないよ。コートに立つことができるかどうか分からない」とジョコビッチは話した。彼は次のラウンドで、2016年ウインブルドンで準優勝した実績を持つ第14シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦する予定になっている。

「僕はただ、今日やってのけたことを非常に誇りに思っている。明日を迎えたときにどうなっているか見てみよう」

 この試合は観客を外に出すために10分ほど中断したが、フリッツはそのことについて気にしていた。

「本当に正直に言うが、グランドスラム大会でそんなことをさせるなんて馬鹿げているよ。僕たちは試合の真っ最中に10分間もコートを離れるように頼まれたんだ。そんなことはグランドスラム大会で起きるべきではないよ。もし時間通りに試合を終えられないなら、今夜はプレーすべきじゃなかったんだ」と23歳のフリッツは主張した。

 少なくとも今後5日間は、ファンが会場を訪れることは許されない。

「ある意味で、観客たちが最後まで試合を観ることができなかったのは残念だった。彼らは間違いないなく楽しんでいたからね。その一方で僕にとってはスタンドに観客がいるかいないかに関係なく、ケガを抱えている状態でこれからどうなっていくかに集中する必要があった。何とか具合がよくなるように祈っていたよ」とジョコビッチは振り返った。

 第3セットと第4セットには彼の武器であるフットワークとリターンが明らかにダメージを受けているように見えたが、第5セットに入るとジョコビッチは本来の力を発揮し始めた。ジョコビッチは4-2とするブレークに成功し、突然流れは彼に有利な方向に変わっていった。

「彼は第3セットと第4セットでは苦しんでいるように見えたけれど、第5セットではそんな様子はなかった。正直になろうじゃないか。第5セットの彼はまったく平気であるように見えたよ」とフリッツは語った。

 この敗戦により、フリッツのグランドスラム大会3回戦での戦績は0勝6敗となった。

「僕は文字通り、すべてのグランドスラム大会で3回戦に進出しているよ。だからこそとにかくその上の4回戦に進みたいんだ。ああ、凄く辛いよ。僕は懸命に戦い、本当に強く勝ちたいと望んでいたんだ。こんなふうに負けてしまうなんて、本当に悔しいよ」とフリッツは感情を露わにした。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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