「私たちに両手を広げ、心を開いて迎えてくれてありがとう」大坂なおみの優勝スピーチ [オーストラリアン・オープン]

表彰式でトロフィーを手にしたブレイディと大坂

今年最初のグランドスラム大会となる「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦2月8~21日/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第3シードの大坂なおみ(日清食品)が第22シードのジェニファー・ブレイディ(アメリカ)を6-4 6-3で下し、4度目のグランドスラム優勝を成し遂げた。

 表彰式でのブレイディの準優勝スピーチ、大坂の優勝スピーチをお届けする。


「多くの若い子がなおみにインスパイアされている」(ジェニファー・ブレイディ)

「皆さんこんにちは。まず、なおみを祝福したいです。また新たなグランドスラムタイトルをおめでとう。彼女は私たち皆にインスピレーションを与えてくれ、テニスで成し遂げてきたことは本当に素晴らしいです。若い子たちは、彼女が成し遂げたことをテレビで観て、またインスパイアされているといいなと思います。

 彼女のチームの皆さんにもおめでとうを言いたいです。あなたたちは素晴らしい仕事をしていると思います。なおみを毎日向上させ、彼女はどんどん強くなっていくばかりです。本当におめでとうございます。私のチーム、マイケルとダニエルもありがとう。あなたたち2人がいなければ、私は今日ここに立つことが出来なかったと思う。本当にありがとう。これからもよろしくお願いします。

 クレイグ・タイリー、そのチーム、テニス・オーストラリア(豪州テニス協会)もありがとう。私が隔離されている間、彼らが私のために尽くしてくれたことに感謝しています。できるだけ心地よく過ごせるようにしてくれたおかげで、私は部屋の中で何不自由なく過ごせました、ありがとうございます。

 スポンサー、ボールキッズ、アンパイア、ここに来て私を応援してくれた皆様、アメリカで応援してくれているファンの皆様、お母さん、たぶんテレビの前で泣いているでしょうけど、ありがとう。初めてのグランドスラム決勝をファンの前でプレーできたのは特別なこと。次にこの舞台に立っているときは優勝した側になりたいと思う。その機会がたくさん訪れることを願っています」


「私たちに両手を広げ、心を開いて迎えてくれてありがとう」(大坂なおみ)

「皆さん、こんにちは。まず、ジェニーかジェニファーとどっちの名前で呼ばれるのがいい? OK。ジェニファーおめでとう。数ヵ月前にUSオープンの準決勝で対戦したとき、皆にあなたは私にとって強敵になると周囲に言ってきたけど、本当だったでしょ? あなたとの対戦はタフで、この数ヵ月で強くなったあなたを見られたことは素晴らしいと思う。本当にハードワークしてきたのでしょう。

 チームの皆さんもおめでとう。私のチームは家族のようなものなので、あなたたちも彼女と一緒に素晴らしい冒険をしてきたのだと思います。おめでとうございます。あなたのお母さんはあなたのことを本当に誇りに思っているはず。友人、家族は間違いなく誇りに思っている。これからもたくさん一緒に試合をすると思う。

 私のチームもありがとう。あなたたちと長すぎるくらい長い時間を一緒に過ごしてきた。ちょっと変化が欲しいくらい。でも一緒に隔離を乗り越えてきた。私の家族のような存在。試合に向けて素晴らしい準備をしてきた。本当にありがとう。このトロフィーは皆のものよ!

 皆さんも会場に観に来てくれてありがとう。最後に戦ったグランドスラム決勝は無観客だったから、このエネルギーを感じられるのは素晴らしいこと。来てくれて本当にありがとう。そして、私たちのために両手を広げ、心も開いて迎えてくれてありがとう。

 今この状況でグランドスラムをプレーできるのは凄く貴重なこと。この大会を可能にしてくれてありがとう。ボールキッズ、ボランティア、クレイグ・タイリー大会ディレクター、この大会開催に尽力してくれた皆さま本当にありがとう。また来年ここに戻ってきたいと思う」

(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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