ティームが準々決勝敗退「彼のほうが優れていた」 [リオ・オープン]

ATPツアー公式戦の「リオ・オープン」(ATP500/ブラジル・リオデジャネイロ/2月17~23日/賞金総額191万5485ドル/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第1シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が予選から勝ち上がったジャンルカ・マジェル(イタリア)に敗れるという波乱が起きた。この試合は雨により中断され、金曜日に始まって土曜日に終わった。

 金曜日に雨のために試合が延期されたとき、マジェルは7-6(4) 2-1とリードしていた。彼は土曜日の再開後に第2セットを7-5で奪い、準決勝進出を決めた。

「言葉も出ない」と感極まった様子のマジェルはコメントした。「彼(ティーム)に対して試合をすること自体が、それだけですでに夢だった。僕はテレビで、彼の試合をしょっちゅう観ているんだ」。

 敗れたティームは、今大会での自分は最高の調子ではなかったと明かした。またこの敗戦により、彼はロジャー・フェデラー(スイス)を追い抜いて世界ランク3位に浮上するチャンスを逃した。

「今週、自分のベストテニスをすることができていなかった。すべてをトライしてはいたのだが…」と彼は大会を振り返った。「残念なことだが、僕は勝つに値しなかった。今日の彼は、より優れた選手だった。僕は自分が常にディフェンスに回らされていると、自分のストロークに十分なパワーが出せなかった。よりアグレッシブにプレーしようとしてサーブ&ボレーにもトライし、スライスを多く使おうともした。しかし、うまくいかなかった」。

 世界128位のマジェルは、今大会でまだ一度もセットを落としていない。彼は土曜日の遅い時間帯に、決勝行きの切符をかけてラッキールーザーから勝ち上がってきたアッティラ・バラージュ(ハンガリー)と対戦する。

 同じく雨のため2日がかりで行われた準々決勝で、金曜日に6-2 2-2でリードしていたのは対戦相手のペドロ・マルチネス(スペイン)のほうだった。バラージュは劣勢からこの日を始めが、第2セットを6-4で取って勝負を最終セットに持ち込み、それを6-2で制して準決勝行きの切符をもぎ取った。

 もうひとつの準決勝は、第3シードのクリスチャン・ガリン(チリ)と第5シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)が対戦することになっている。ふたりはともに、前日に勝ち上がりを決めていた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は中断前のドミニク・ティーム(オーストリア)
RIO DE JANEIRO, BRAZIL - FEBRUARY 22: Dominic Thiem of Austria reacts during the ATP Rio Open 2020 at Jockey Club Brasileiro on February 22, 2020 in Rio de Janeiro, Brazil. (Photo by Buda Mendes/Getty Images)

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