1年以上ぶりに復帰したフェデラーが24回目のシーズンを勝利でスタート「大きなチャレンジだった」 [カタール・オープン]

写真は1年以上ぶりの復帰戦を勝利で飾ったロジャー・フェデラー(スイス)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「カタール・エクソンモービル・オープン」(ATP250/カタール・ドーハ/3月8~13日/賞金総額89万920ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)がダニエル・エバンズ(イギリス)を下し、1年以上の歳月を経て24回目のシーズンを勝利でスタートさせた。

 しかしながら元世界ナンバーワンのフェデラーにとって、その過程は容易という言葉には程遠かった。彼はエバンズにぎりぎりまで追い込まれ、最終的に7-6(8) 3-6 7-5で振りきった。これは2020年オーストラリアン・オープン後に膝に手術を受けたフェデラーにとって、405日ぶりの試合だった。

「戻ってくることができてとても満足している。勝ったか負けたかに関係なく、ここに立っていることが幸せだよ。でももちろん、勝つのは気分がいいね」とフェデラーはオンコートインタビューで語った。

 2時間半近いプレーは、長く実戦から離れていた39歳の選手のスタミナをテストするものだった。フェデラーは第1セットのタイブレークで5-6からのセットポイントを凌ぎ、第3セット3-3からブレークポイント2本をセーブした上で最後にエバンズのサービスゲームをブレークして試合を締めくくった。

 その過程でフェデラーはネットに出てくるエバンズを完璧なバックハンドのウィナーをクロスコートに決めて第1セットを取るなど、彼のいつもの素晴らしい才能の煌めきを見せた。最終セット5-4からのマッチポイントをものにすることはできなかったが、彼は2度目のチャンスでバックハンドのダウン・ザ・ラインを放って勝利をもぎ取った。

 カムバックの準備をするためにエバンズを練習パートナーとして選び、今週までに彼と20セット以上プレーしていたのだとフェデラーは明かした。

「僕にとって長く険しい道だった。でも僕はその過程を楽しんだよ。僕のテニスキャリアにおいて、非常に大きなチャレンジだった。僕の年齢でカムバックするというのは簡単なことではないんだ」と、20度グランドスラム大会を制した男は言った。

 フェデラーは次のラウンドで、ニコラス・バシラシビリ(ジョージア)と対戦する。バシラシビリはこの日、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したマレク・ジャジリ(チュニジア)を6-2 6-2で退けた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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