マイアミ・オープンを制した青山/柴原をWTAが「2021年シーズンのもっとも成功をおさめたダブルスチーム」と紹介

写真はマイアミ・オープンでキャリア最大のタイトルを獲得した青山修子(右)/柴原瑛菜(近藤乳業/橋本総業ホールディングス)(Getty Images)

WTAツアー公式戦の「マイアミ・オープン」(WTA1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月23日~4月4日/賞金総額326万190ドル/ハードコート)の女子ダブルス決勝で、第5シードの青山修子(近藤乳業)/柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス)が第8シードのヘイリー・カーター(アメリカ)/ルイーザ・ステファニー(ブラジル)を6-2 7-5で下してキャリア最大のタイトルを獲得した。

 女子テニス協会(WTA)は公式サイトでふたりの記事を掲載し、「2021年シーズンのもっとも成功をおさめたダブルスチーム」と紹介した。

 同大会での青山/柴原は1回戦でアンドレア・クレパーチ/タマラ・ジダンセク(ともにスロベニア)を6-7(2) 6-1 [10-6]で倒して4大会ぶりの勝ち星を挙げたあと、2回戦はダリヤ・ユラク(クロアチア)/ニーナ・ストヤノビッチ(セルビア)が棄権したため不戦勝で勝ち上がり、準々決勝でカロリーヌ・ガルシア(フランス)/ナディア・ポドロスカ(アルゼンチン)を6-3 6-2で、準決勝ではベサニー・マテック サンズ(アメリカ)/イガ・シフィオンテク(ポーランド)を3-6 7-6(4) [10-2]で破って決勝進出を決めていた。

 記事内ではふたりのインタビューが掲載されており、どのようにして大きな成功をおさめたかなどについて語っている。

 柴原はもっとも成長したのはコミュニケーションをより深めたことだと話し、「2つのタイトルを獲得したあとも、私たちにはまだ改善する余地がありました。私たちは集まって何度か話し合い、私は次のレベルで勝つために自分がもっと上達させるべき点について彼女の意見を求めました。オーストラリアン・オープンでチャンピオンに負けたことは、私たちにとって非常に辛い経験でした。次にそのような相手を倒すことができるよう、もう少し進化する必要があると感じたんです」と明かした。

 お互いに話し合い、柴原は後ろで青山が前という通常の勝ちパターンだけでなく逆のパターンでも機能させることを目指した。

「実際にネットでポイントを取るには勇気が必要でした。普段は完璧なタイミングがくるまで動かないのですが、タイミングが完璧でなくてもミスをしても相手にプレッシャーをかけることが大事だと修子から学びました」と柴原は説明した。

「練習でよくても試合では少し安全にいこうとしてしまうこともあります。でも彼女がもっと動けるように勇気をくれるので、今週はこれまで以上にネットでポイントを取ることができたと思います。それについては本当にうれしいです」

 これに対して青山は、「私のサービスやグラウンドストロークも同じです。ネットにいる彼女を援護できるよう、もっと強く打てるように努力しています。私がもっといいボールを打てれば、彼女も多分もっと動きやすくなるはずです。だから私もそれに取り組んでおり、もっとよくなると思います」とフォローした。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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