雨による中断を経てカラツェフがチチパスとの2回戦へ [モンテカルロ・マスターズ]

写真はアスラン・カラツェフ(ロシア)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月14~21日/賞金総額246万585ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、アスラン・カラツェフ(ロシア)がロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を6-3 6-4で退けた。この日は雨により、試合の進行を妨げることになった。

 世界ランクで昨年8月の194位から今や29位にまで浮上したカラツェフは、直面した4つのブレークポイントのすべてをセーブした。雨によりプレーが4時間も中断することになったとき、彼は第1セットでブレークして4-3とリードしたところだった。

 雨が止んでロッカールームから戻ると、カラツェフは2ゲームを連取して迅速にセット終わらせた。カラツェフ試合を通して23本のウィナーを決め、クロスコートのバックハンドで試合を締めくくった。

 カラツェフは次のラウンドで、第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。上位8シードは初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 そのほかの試合ではジョン・ミルマン(オーストラリア)がユーゴ・アンベール(フランス)を6-3 6-3で、アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)はアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-4 7-6(3)で下し、それぞれ2回戦に駒を進めた。またトミー・ポール(アメリカ)は第1セット4-1の時点でラッキールーザーで本戦入りしたペドロ・マルチネス(スペイン)が棄権したため、わずか28分で初戦を終えた。

 今大会には記録更新となる12回目の優勝を狙うラファエル・ナダル(スペイン)が出場しており、順調に勝ち進めば日曜日に予定されている決勝で世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と顔を合わせる可能性がある。

 ジョコビッチは2013年決勝でナダルを倒し、2015年にもタイトルを獲得している。一方のナダルは2018年に11回目の栄冠に輝き、2019年は準決勝でファビオ・フォニーニ(イタリア)にストレート負けを喫していた。

 ディフェンディング・チャンピオンのフォニーニはタイトル防衛に向けた第一歩を、ミオミル・キツマノビッチ(セルビア)に対する火曜日の1回戦で始める予定になっている。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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