23本のブレークポイントを凌いだカラツェフが世界1位ジョコビッチを倒して決勝進出 [セルビア・オープン]

写真はアスラン・カラツェフ(ロシア)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「セルビア・オープン」(ATP250/セルビア・ベオグラード/4月19~25日/賞金総額71万1800ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第3シードのアスラン・カラツェフ(ロシア)が第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を7-5 4-6 6-4で倒す金星を挙げた。試合時間は3時間25分。

 第1セットを落としたジョコビッチは第2セットも2-4とリードされながらも挽回して最終セットに持ち込んだが、試合を通して23本のブレークポイントを凌いだカラツェフに押しきられた。

 この結果でカラツェフは、ジョコビッチとの対戦成績を1勝1敗のタイに追いついた。両者は2月にオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)の準決勝で対戦しており、ジョコビッチが6-3 6-4 6-2で勝っていた。

 2009年に始まったこの大会は13年に一度廃止されたが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックに伴うスケジュール変更によりブダペスト(ATP250/クレーコート)から移転する形で9年ぶりに開催されることになった。大会ディレクターはジョコビッチの弟であるジョルジェ・ジョコビッチ(セルビア)が務め、ジョコビッチが所有するテニスセンターが会場となっている。

 同大会の初開催から3年連続で出場したジョコビッチは、2009年と11年にタイトルを獲得していた。33歳のジョコビッチは前週のモンテカルロ(ATP1000)で今季のクレーコートシーズンを開始したが、3回戦でダニエル・エバンズ(イギリス)に4-6 5-7で敗れていた。

 3月のドバイ(ATP500/ハードコート)に続くATPツアー2勝目を目指すカラツェフは決勝で、ラッキールーザーから勝ち上がってきた日本のダニエル太郎(エイブル)を6-1 6-7(5) 6-0で破って勝ち上がった第2シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)と対戦する。

 ダブルスは決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した双子ペアのイバン・サバノフ/マテイ・サバノフ(ともにセルビア)がアリエル・ベハール(ウルグアイ)/ゴンサロ・エスコバル(エクアドル)を6-3 7-6(5)で下してツアー初タイトルを獲得した。(テニスマガジン)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles