動きに問題を抱えたバーティが苦戦を乗り越え2回戦へ「今週は少し厳しいものになる」 [フレンチ・オープン]

写真は試合中にトレーナーによる治療を受けるアシュリー・バーティ(オーストラリア)(Getty Images)

今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月30日~6月13日/クレーコート)の大会3日目は、男女シングルス1回戦の残り各20試合試合が行われた。

 ベルナルダ・ペラ(アメリカ)の深いグラウンドストロークになすがままにされ、動きに問題を抱えた世界ランク1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)はこの日、少なくとも一時的には彼女のロラン・ギャロス帰還が短命で終わってしまうのではないかという印象を与えていた。

 太陽の降り注ぐフィリップ・シャトリエ・コートの理想的なコンディションの中で、第1シードのバーティは果敢に攻めてくる対戦相手の強烈なショットによって頻繁に苦境に追い込まれていた。しかし2年前にシングルスでのグランドスラム初タイトルを獲得バーティは激しく戦い、この挑戦を克服すると最終的に6-4 3-6 6-2で勝利をおさめた。

 ペラが第3セットで集中力を失い19本のアンフォーストエラーを犯す中、バーティはロブやアングルショットを駆使して機動力不足を補いながらプレーした。彼女は左太腿にテーピングを施してプレーし、ペラが第2セットを取ったあとにトレーナーによる治療を受けた。

「私はとにかく戦い続け、努力し続けるだけよ」とバーティは今季の3セットマッチの戦績を12勝2敗としたあとに語った。

 ディフェンディング・チャンピオンとして臨むはずだった昨年の大会を新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックに関する懸念を理由に欠場する決断を下していたバーティは、今大会に先立ちレッドクレーの3大会で13試合をプレーし11勝を挙げていた。しかしローマでは右腕のケガにより準々決勝で棄権を強いられ、ロラン・ギャロス前のコンディションに関する懸念の声が上がっていた。

「今週はちょっぴり厳しいものになるでしょうね。週末にかけて左腰の問題が再発し、今日は少し助けを必要としたわ。できるだけ問題を軽減しようとするため、助けてもらわなければならなかったの」と彼女はコメントした。

 バーティは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したクロエ・パケ(フランス)を6-3 6-3で破って勝ち上がったマグダ・リネッテ(ポーランド)と対戦する。(APライター◎サミュエル・ペトレキン/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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