ジョコビッチが辛くも準々決勝へ、グランドスラム本戦デビューのムゼッティに大苦戦も意外な結末 [フレンチ・オープン]

写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア/右)とロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)(Getty Images)

今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月30日~6月13日/クレーコート)の男子シングルス4回戦で2セットダウンと追い込まれた第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が続く2セットを取り返し、最終セット4-0とリードしたところでロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が棄権したためベスト8進出を決めた。

 タイブレークに持ち込まれた最初の2セットを落としてピンチを迎えたジョコビッチは、最後の3セットでは1ゲームしか取られず6-7(7) 6-7(2) 6-1 6-0 4-0となった時点でムゼッティが試合続行を断念した。試合時間は3時間27分。

 ロラン・ギャロスに17年連続出場となる34歳のジョコビッチは、2016年の決勝でアンディ・マレー(イギリス)を倒して生涯グランドスラム(キャリアを通じて4つのグランドスラムのすべてを制すること)を達成。秋に開催された昨年では決勝に進出したが、ラファエル・ナダル(スペイン)に0-6 2-6 5-7で敗れて準優勝に終わっていた。

 今年の大会でジョコビッチが勝つと、「ダブルグランドスラム」(4大大会2回以上制覇)の偉業を成し遂げることになる。

 両者は今回が初対戦。この大会で初めてグランドスラム本戦の舞台に立った19歳のムゼッティは3月にアカプルコ(ATP500/ハードコート)で4強入りしてトップ100入りを果たし、先月のリヨン(ATP250/クレーコート)でも準決勝に進出するなど世界ランク自己最高の76位に上げて今大会を迎えていた。

 今大会でのジョコビッチは1回戦でテニス・サングレン(アメリカ)を6-2 6-4 6-2で、2回戦でパブロ・クエバス(ウルグアイ)を6-3 6-2 6-4で、3回戦ではリカルダス・ベランキス(リトアニア)を6-1 6-4 6-1で破って勝ち上がっていた。

 ジョコビッチは次のラウンドで、第9シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)と対戦する。ベレッティーニは4回戦で対戦予定だった第8シードのロジャー・フェデラー(スイス)が棄権したため、不戦勝で勝ち上がっていた。(テニスマガジン)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles