シフィオンテクのパリでの快進撃を準々決勝でサカーリが阻止「まだ長い道程が待っている」 [フレンチ・オープン]
第17シードのサカーリは力強く安定したベースラインプレーを披露し、フィリップ・シャトリエ・コートで第8シードのシフィオンテクを6-4 6-4で退けた。これにより、ロラン・ギャロスでまたも新チャンピオンが誕生することが確定した。
「チームのサポートがなければ成し遂げることはできなかった。とにかく彼らにお礼を言いたい。もちろん私たちの前にはまだ長い道程が待っているわ。だけど今日、私たちは大きな一歩を踏み出したのよ」とサカーリはコメントした。
女子シングルスで勝ち残った4人は、揃って初のグランドスラム大会準決勝に臨む新顔たちだ。WTA(女子テニス協会)によればこのようなことがグランドスラム大会で起きたのはプロ化以降の時代で2度目に過ぎず、これ以外の唯一の例は1978年オーストラリアン・オープンでのことだった。
木曜日の準決勝ではサカーリがバーボラ・クレイチコバ(チェコ)と、第31シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)はタマラ・ジダンセク(スロベニア)と対戦する。
クレイチコバは水曜日の最初に行われた準々決勝で第24シードのコリ・ガウフ(アメリカ)を7-6(6) 6-3で倒し、ジダンセクに続いてノーシードからの4強入りを決めた。サカーリとクレイチコバはともに25歳で、それぞれ一度だけツアー大会での優勝を経験している。そして2人はともに今大会までグランドスラム大会で4回戦を超えたことがなく、ともに水曜日に序盤の劣勢を覆して勝ち上がった。
この日までクレーコートでは無敵に見えていた20歳のシフィオンテクはいきなり2-0とリードしたが、それからサカーリが続く10ゲームのうち8ゲームを取って主導権を握った。ダウン・ザ・ラインにバックハンドのウィナーを叩き込んで15本続いたラリーを制して第1セットを取ったとき、サカーリは屈み込んで右の拳を突き上げた。
そしてこの瞬間、昨年の大会から続いていたシフィオンテクのパリでのセット連取が終わった。昨年の彼女は大会を通して28ゲームしか落とさず栄冠に輝き、今年も最初の4試合でわずか20ゲームしか落としていなかった。
しかし前年の準優勝者で第4シードのソフィア・ケニン(アメリカ)をストレートで下して勝ち上がったサカーリはクリーンに打ち抜くストロークで相手より9本多い26本のウィナーを決め、シフィオンテクのフォア側にサービスを入れる戦術を使って試合の舵を握った。
第2セットで0-2とされたシフィオンテクはメディアカルタイムアウトを取り、トレーナーと一緒にコートを離れて右腿にテーピングを施して戻ってきた。待っている間に体を動かしていたサカーリはプレーが再開した際にリズムを失わず、試合終了まで勢いが衰えることはなかった。(APライター◎サミュエル・ペトレキン/構成◎テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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