「ノバクとの痺れる試合のためにテニスをしているようなもの」準決勝進出のナダル [フレンチ・オープン]

写真はラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)

今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月30日~6月13日/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第3シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第10シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-3 4-6 6-4 6-0で退けベスト4に進出した。

 ナダルはこの勝利でロラン・ギャロス通算105勝2敗となったが、記録のことはあまり気に留めていないようだ。

「数字は凄いよね。でも今はそれを考えていない。記録を振り返るのは引退後にしよう。今日は強い相手から重要な勝利を挙げたのだから、その話をしようよ。試合の中で、自分のベストのプレーをする方法を見つけ出したんだ。それは凄く重要で大きな自信になる。今日は少し楽しむことにして、それから準決勝に向けて準備にかかる。リカバリー、少し練習してこの試合の最後のようないい感触を準決勝でも継続したい」

 ロラン・ギャロスでプレーするときに、自信が大きくなることはないという。

「自分のプレーがよければ自信が持てる。自分のプレーがよくないときは、それがどこのコートであるかは、関係なく負けてしまう。“あるコートでプレーした経験が多いから”というのは理由にならない」

 プレーレベルが落ちたときは、練習でよかったプレーを思い出して持ち直している。 

「例えば今日の試合の第3セット3-4になったとき、自分が練習でよかったプレーを思い出して、それをその場で出そうとした。そこで自分の最高のレベルを発揮ができた。ミスも少なくウィナーが増え、ダウン・ザ・ラインにも決めてアングルにもうまく打てた。自分のプレーがそこからよくなったが、それは普段通りのことだ」

 ロラン・ギャロスでセットを奪われたのは、2019年のドミニク・ティーム(オーストリア)との決勝以来で久し振りのことだった。

「ロラン・ギャロスに来れば、セットを失わないとは思っていない。それにここでセットを落としても、それは最悪の状況ではない。世界最高の選手と対戦しているのだから、セットを落とすのは普通のこと。問題は、そこからいかに自分のプレーレベルを取り戻すかだ」

 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦することでポジティブな面、ネガティブな面を語った。

「ポジティブな面はジョコビッチとの対戦では自分の最高のテニスを見せないといけないこと。この試合は大きなチャレンジになる。このような痺れる試合のために僕らはテニスをしているようなものだ。ネガティブなことは、史上最高の選手と対戦するから、勝つのが難しいということだ」(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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