祖父が金メダリストのチチパスがオリンピック初戦を突破 [東京2020]

写真はステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 1年遅れでの開催となる世界的なスポーツの祭典「東京オリンピック2020テニス競技」(東京都江東区・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/7月24日~8月1日/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が6-3 3-6 6-3でフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)を退けた。

 「徐々にプレーがよくなっていったことに満足している。特に第2セットが酷かったけど、そこから主導権を取り戻すことができた」

 ギリシャの男子選手としてオリンピックで勝利を挙げるのは、1924年のアウグストゥス・ゼルランディス以来のことになる。

「記録は大事だ。うれしいよ。僕は前向きな性格でもっと勝ちたいと思っている。これはギリシャテニスにとって大きな一歩になる」

 男子テニスでもオンコートコーチングを認めるべきという意見を発信して、大きな話題となっている。。

「多くの人は、テニスが個人競技だから、自分自身で解決策を見つけるべきだと言う。しかし、F1などの個人競技ではコーチングを受けられるだけでなく、たくさん受けることができる。テニスの試合中に時間を取って、コーチが来て選手にアドバイスするのを禁止する理由が分からない。たくさんの人がテニスの試合を観ている。審判に知られることなく、どの選手でも誰でも雇ってコーチングを受けることができると思うことがある。こういうことが起こり得るんだよ」

 祖父のセルゲイ・サルニコフが1956年のメルボルン五輪にソ連代表のサッカー選手として出場して金メダルを獲得している。

「彼に会ったことはないんだ。でも母には彼のキャリアについて、そしてどのようにメダルを獲得したのかを聞いたことがある。彼は僕をインスパイアしてくれる存在だ。彼がどんな選手だったのか、獲得したトロフィーや達成したことからも知っている。誇りに思う。このような伝統が家族に受け継がれているのは素晴らしいこと。自分の家系の中で自分がこうしてオリンピックに出場できたことを本当にうれしく思う」

 チチパスは2回戦でフランシス・ティアフォー(アメリカ)と対戦する。(テニスマガジン)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles