「3時スタートになってうれしい」試合時間変更が叶ったジョコビッチ [東京2020]

試合中に少しでも体を冷やすためベンチで冷風機と氷を顔に当てるノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 1年遅れでの開催となる世界的なスポーツの祭典「東京オリンピック2020テニス競技」(東京都江東区・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/7月24日~8月1日/ハードコート)のミックスダブルス1回戦でマルセロ・メロ/ルイーザ・ステファニー(ブラジル)を6-3 6-4で退けたノバク・ジョコビッチ/ニーナ・ストヤノビッチ(セルビア)。試合後、ジョコビッチにうれしいニュースが伝えられた。

「ITFの役員が来て、明日の試合のスタートを午後3時に変更したと聞いた。グッドニュースだ。でも、僕の意見では数日早く決断されるべきだった。これは僕だけの意見じゃない。ベスト8のうち6人と話したが、ここのコンディションは暑すぎて過酷だから皆がスタートを遅らせることに賛成だった。今日の試合でパウラ・バドーサ(スペイン)が熱中症で棄権したようなことは二度と見たくないからね。僕はプロとしてテニスを20年間プレーしてきたが、これほどのきついコンディションに毎日直面したことがない。マイアミやニューヨークで1日か2日物凄く暑い日があっても、次の日には落ち着く。でもここでは毎日が暑い。選手たちのエネルギーを奪い去り、本来の力を発揮できなくなっている」

 オリンピックでメンタルヘルスやプレッシャーが大きな話題になっている。

「プレッシャーは素晴らしいもの。友人とでも言おう。プレッシャーがなければプロスポーツではない。もし自分がプレーするスポーツでトップに立ちたいなら、まず最初にプレッシャーへの対処法を学ぶべきだ。コート上でプレッシャーのかかる場面だけでなく、オフコートでのプレッシャーにも対処しなければならない。すべての雑音は必ずそこにあるものだから、“見えない”、“聞こえない”と無視することができない。でも僕はプレッシャーとどう付き合っていけばいいかを学び、プレッシャーに邪魔されないための方法を作り上げたんだ。もうプレッシャーに押しつぶされることはないよ。十分に経験を積んだおかげで自分をよく理解して、コートに立って最高のテニスを見せる方法を身につけた」

 当然、キャリアの浅い頃はプレッシャーに大きく影響された。

「もちろん、それが普通だ。プレッシャーへの対処法を生まれ持った人などいない。時間をかけて身につけられるものだからね」

 ミックスダブルスの前、男子シングルス3回戦で第16シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)に6-3 6-1で勝利した第1シードのジョコビッチは、明日の準々決勝で日本の錦織圭(日清食品)と対戦する。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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