元世界1位マレーも注目する20歳のブルックスビーが初参戦のATP500大会で4強入り「驚いてはいない」 [シティ・オープン]

写真はジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「シティ・オープン」(ATP500/アメリカ・ワシントンDC/8月2~8日/賞金総額204万6340ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝でジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)が第11シードのジョン・ミルマン(オーストラリア)をわずか67分しかかけずに6-1 6-2で下し、ワシントンDCにおける2007年のジョン・イズナー(アメリカ)以降でもっともランキングの低いベスト4進出者となった。

 カリフォルニア州サクラメント出身のブルックスビーは今大会でプレーするはずでさえなかったが、この若者は初めてプレーしたATP500の大会で4強入りを果たした。

「驚いてはいないよ。ここまでのところ、人々は一般的に何を期待するのかを知っている。でも僕は未だ彼らを驚かせ続けていると思う」とブルックスビーはコメントした。彼は2020年シーズンを300位以下で終えながら先月にニューポートのグラスコート大会で決勝に進出したことで今大会を130位で迎えており、来週にはトップ100位内に入ることが決まっている。

「でも僕の中では、非常に実現可能なことだと分かっているんだ。ここまで、それを実際にやってのけることができていることをうれしく思っているよ」

 彼はここまでの4試合でまだ1セットも落としておらず、グランドスラム大会準優勝歴2回のケビン・アンダーソン(南アフリカ)、第2シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、第16シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)を打破して勝ち上がっていた。

 ここ最近のブルックスビーの上達ぶりに注目している有名人の中には、元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)がいる。グランドスラム大会を3度制したマレーは「ジェンソン・ブルックスビーは僕がプレーを観るのが好きな選手だ」とツイートし、彼の「多様性」と「高いテニスIQ」を称賛した。

 アンダーソンとデニス・クドラ(アメリカ)は当初、ワシントンDCでワイルドカード(主催者推薦枠)を受け取っていた。グランドスラム大会を20回制したレジェンドで木曜日の夜にロイド・ハリス(南アフリカ)に敗れた第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)もまた、ワイルカードでの出場だった。

 一方でブルックスビーは先週、ケンタッキー州レキシントンでATPツアーより低いレベルのチャレンジャー大会に出場していた。しかし欠場者が出たことでアンダーソンとクドラがワイルカードを必要とせず本戦に入れるようになったため、最後の瞬間にワイルドカードを手に入れたのだった。

 飛行機に飛び乗ってワシントンDCに駆け付けたブルックスビーは、自信に支えられた多彩なテニス――反射的な動きで打つリターン、一流のバックハンド、ドロップショット、向上しつつあるサービス――を披露した。

 自分の最大の強みは弱点がないことだと好んで言うブルックスビーは、「僕はやる気満々で、がむしゃらに戦う準備万端でここに来た。そしていつも通り、一貫して自分のレベルを見せている。僕はコートで自分のレベルを証明し続け、戦い続けることにワクワクしているんだ」と語った。

 ミルマンはロジャー・フェデラー(スイス)を倒して8強入りした2018年USオープンで当時17歳のブルックスビーにストレートセットで勝っていたが、2度目のマッチアップで雪辱を許した。

 ふたりが最初に対戦したときに自分のことを「ただの小さな男」と表現していたブルックスビーは今や身長193cmとなり、「僕は成長が遅いほうなんだ。だから主に、フィジカル的に向上しなければならないと思っているよ」と話した。

「あれから僕のテニスは向上した。僕はメンタル的に強くなり、間違いなくフィジカル的にも以前より強靭になった。だから今は数年前と比べ、全般的に僕のテニスは間違いなくかなり変わったよ」

 ブルックスビーは次のラウンドで、スティーブ・ジョンソン(アメリカ)を6-4 6-2で破って勝ち上がった第5シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

 そのほかの試合では2015年大会のチャンピオンで2014年USオープン準優勝者の錦織圭(日清食品)が第14シードのハリスを6-3 7-5で退け、マッケンジー・マクドナルド(アメリカ)はクドラとの地元勢対決を6-3 6-2で制し、勝ち上がった両者がもうひとつの準決勝で顔を合わせることになった。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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